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2/13/2025, 9:06:36 AM

未来の記憶
なんて持っているわけがなかろう。
まぁ、そんなこと言っても面白くないので私が思う未来の記憶の話でもしようか。
未来の記憶はなくても未来を思い描くことはできる。ただなんとなく、こうでありたいとか、この人といたいとか、逆に自分はこうなると決めていることもある。それは未来の記憶と言えるのではないだろうか。自分が思い描き、それが実際に叶った時。それこそが未来の記憶。今思い描く未来の私は未来の記憶となっているのだろうか。

2/9/2025, 11:55:39 AM

君の背中
姿勢の良い、凛としたその立ち姿に見惚れていた。君の生い立ちや、性格を全て知っているわけではない。今は遠く離れたところに住んでいて、しばらく連絡も取れていない。ただ、今君が進んでいる道が君にとって最善で、君が美しく輝ける場所であることを私は願っている。

2/7/2025, 1:17:45 PM

誰も知らない秘密
久方ぶりに母校に足を運んだ。
最後に担任を守ってくれた先生は相変わらず心のままに生きているようで学校にはおらず被災地に行っていた。驚きと共にそういうところに憧れたことを思い出す。行動力の塊で自分の好きなことに夢中になれる憧れの人。
神にその身を捧げ、教職についた同性のあなたをお慕いしておりました。

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受験の時に、お世話になった先生に今の不安を話した。できなければならないこと苦手で、今の場所が自分に合っていないように感じること。それはまずいとは言っていたが、「できないことを補い合える人を見つけなさい」と。
私の好きな漫画を思い出した。主人公は必ずしも何でもできるわけじゃない。しかし、得意分野は誰にも負けないと思えるほど特筆していること、そして仲間を頼ること。私もそういう人になりたい。というかなる。
もう一つ、私は彼に相談をした。「私は今、この場所でやりたかったことをやれていない」と。やろうとする環境はある。がしかし、問題はそれを取り入れるのを忘れてしまうと。
「本当にやりたいことだったら忘れないと思う。」
彼が口に出したその一言は私にとっては楔のように強く打ち付けられた。私が遠ざけていたことを真正面からぶつけられたのだ。私はそれに反発するように、一案。たった一案だけ。未完成のまま、問題だらけ、穴だらけ、だが心が掴まれたように胸の昂まりを抑えられなかった案を彼に見せていた。あぁ、プレゼン能力も必要なことを悟ったがそんなことは今はどうでもいい。彼はその案を見て私にアイディアをくれた。一つだけではない。そして、今まで何もやってなかった私に対して、「今年から始めればいい」と言ってくれた。私は本当に周りに恵まれている。ありがとう。心の底からありがとう。

友人も同様に彼に相談をする。その話は私にも通じることがあるような気がし、思わず聞き入った。関係ないと思えば関係ない話になるし、でも、少しでも自分のためになるのであれば取り入れるべきだと思う。「20歳でやりたいことがあなたの本当のやりたいこと」良い言葉を聞いた。おそらく5年後に聞いても先生は同じように私たちを励ましたのだろうとは思うが、そういう不粋なことは言わないでおこう。話を聞いているうちにゲームの世界を想像してみたいと漠然と夢を描いた。

2/4/2025, 12:06:19 PM

永遠の花束
もう使う人がいなくなった妻の部屋に入った。娘と息子は私が来るまでに何度か立ち寄っていたのだろう。私が最後に来た時よりも綺麗になっている。が、机の引き出しが中途半端に開け放されていた。
動きが悪く少し開いてみるとノートの間で隠すように一枚の写真が残っていた。
この写真は今から何十年も前のものだ。どんな会話をしたのか、今となっては思い出せない。だが、あの日は君の誕生日だった。ピンクの花が好きな君に私は柄にもなく花束を送ったのだ。
一枚の紙になったモノクロの世界が私の胸元で色づいている。

1/31/2025, 3:02:20 PM

旅の途中
相手に好意を伝えること、好きの気持ちすら怖くなって私は人を愛せなくなった

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