るに

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3/10/2026, 5:40:27 PM

もう何も出来ないって
下を向いてうずくまって
寂しさで死んでしまいそうだった時、
誰も助けてくれる人がいなくて
誰でもない誰かに
助けて欲しかった。
ここにいない
まだ知らない、
触れられない存在の誰かに。
気づけば夜更かしが日課になっていた。
目を瞑っても眠れない。
暗闇が無性に怖くて
電気をつけると、
もうずっと起きていてしまう。
私は
一般的な人の嫌なところだけを
集めて放り込んだ
闇鍋のような人間なので、
好いてくれる人がいなかった。
寂しいのに好意を向けてもらえない。
どれだけ辛いことだろう。
毎日毎日、
胸に真夜中が染み込んできて
黒く塗りつぶして去って行く。
本の中では
ヒーローが世界も人も救ってくれる。
愛があればなんでも出来ると。
勇気を出せば君もヒーローだと。
じゃあ早く
その愛とやらで私を救ってくれよ。
勇気とやらの存在を教えてくれよ。
何をやっても
涙が溢れてしまう私を、
涙の味しか知らない私を、
どうにかしてくれよ。
才能が無くて泣いた。
頑張っても一番になれなくて泣いた。
誰も私に興味がなくて泣いた。
どうしてここにいるのか
わからなくなって泣いた。
うぉーん、うぉーんと、
大声を上げながら泣いた。
"Good Midnight!"
ヒーローはここにはいなくて
私を救ってはくれないから、
好いてくれる人もいなくて
私の寂しさを埋めてはくれないから、
まあなんとか
自分で自分を愛し救うしかないんだ。
手を取り合って
抱きしめてあげるしか。
でもせめて、
愛と平和が
世界に溢れますように。

3/9/2026, 3:07:12 PM

過ぎ去った日々は
かき集めても
もう戻らないけど、
いい時を過ごしたっていうのは
写真や思い出で
いつでも戻ってきた。
この時こうだった、
あの時ああだった。
日々を振り返ることで
その出来事があったのが
まるで昨日の事のように
ワープしたように話せる。
思い出は写真、
写真は思い出。
私はどんな些細なことでも
写真に収めるのが大好きだ。
「今」を保存できている気がして
撮るのが楽しい。
ずっと過ぎてゆくばかりの
「今」は毎秒違っていて、
写真を撮った瞬間と
撮り終わった瞬間すら
全然違くて、
戻れないけど戻れる。
"Good Midnight!"
楽しかった思い出を思い出せて
話すことができるのに、
楽しかったはずなのに、
話している「今」が
どこか切ないのは
どうしてだろう。

3/8/2026, 3:43:26 PM

1億貰う代わりに
明日死んでしまうなら
1億は貰わない。
それがお金より大事で
明日は1億以上の価値があるってこと。
私はずっと
この意味がわからなかった。
1億を貰わなくても
明日交通事故で死ぬかもしれない。
地震が起きるかもしれない。
落雷に打たれるかもしれない。
人生とは常に死と隣り合わせ。
それは昨日だって今日だって
明日だって
変わらないはず。
じゃあ1億貰って明日死ぬ方が
私はお得だと思う。
まあその貰った日に
死ぬかもしれないけど、
その日だけは
生きててよかったって
思える1日に出来る。
1億を使って。
未来より目の前のこと、
明日より今日のこと。
そんな風に考えてたけれど
この選択が、
本当に問われるとは思わなかった。
1億を受け取り
明日指定された時間に
ビルから飛び降りるか、
受け取らず日常に戻るか。
既に答えは決まっているが
少し迷って、
迷って、
考えてた。
"Good Midnight!"
風が強い。
春らしい気温は
どこへ行ったのやら。
夜景は綺麗だ。
光の数だけ人がいる。
夜を彩る全ての人へ向けて
私は余った紙幣をばらまいた。
もちろん風で飛ばされて行ったけど。
いいなぁ。
この人たちには
大事なものがあるんだろうなぁ。
お金より大事なもの、
私には無かったなぁ。

3/7/2026, 4:20:14 PM

月夜にお月見、
うさぎは今日も
とんとんと
餅をついている。
せっせと働いている。
真っ白な毛、
ふわふわな毛。
白いものが白い団子を作っている。
なんとも愛らしい。
月の裏側は
地球が見えない。
つまり
うさぎが好き放題している。
にんじんを栽培し
月市を開き、
通貨が行き交い
住処がある。
家族がいて
友人がいて
子どもがいて
お年寄りがいて
未来がある。
キラキラしてて
月とは思えないほど
輝いていた。
"Good Midnight!"
団子が団子作ってる…。
あ、うさぎのしっぽだ。
うさぎは月の表では
働き者だけれど
裏ではちゃんと
うさぎの生活があって
にんじんが大好き。

3/6/2026, 4:16:36 PM

エリアBー15、Cー42、
早く行ってきて!
全く…。
人使いが荒いもんだ。
バディを組んでだいぶ経つが、
絆もクソもない。
上からの命令で
バディを組んでから
私の人生にこのバカタレが加わった。
戦闘力は私より遥かに劣り、
防御力はもちろんのこと
忍び足や隠密スキル、
罠も避けられないときた。
防御も身を隠すこともできない点は
小細工などで賄っている。
でも観察眼だけは1級もので
どのエリアが1番攻めやすいか、
敵にとって不利か、
こちらにとって有利かが
全て見えている。
私はその目に
いいように使われているということだ。
私ばかりが戦いまくって
必要分以上の仕事をしている気がするけど?
でもあのエリア行かなきゃやばかったよ。
忍びが5体もいたでしょ?
アイツら、後ろ取って
奇襲仕掛けるつもりだったよ。
こんな会話を
1戦が終わってもしていた。
いつものことだ。
チーム対抗の陣取りゲーム。
陣取り終わりはなく、
取っては取られての繰り返し。
チームは1度入ると1年間は抜けられず、
最大300人と大人数なので
主将が2人1組、3人1組など
小分けにしていく。
NPCももちろんいるけど
敵も同じ人間。
人間はNPCに勝るので
人間には人間で対抗するしかない。
正直、あのバカタレの観察眼は
重宝すべきものだと思うけど
小細工ぐらいしか
攻撃・防御がないのは
バカタレすぎる。
バディを変えてもらうか、
3人1組にしてもらうか、
主将に何度か頼んでいるが
のんではくれない。
本当にあいつとずっとやっていくのか。
頭を抱える毎日だ。
"Good Midnight!"
それでも
あのバカタレと勝った時は
嬉しいし楽しい。
なんだかんだ
あいつがバディだから
このゲームを楽しめてるのかな。
そんな私らしくないことを
言ってみたり。

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