るに

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3/1/2026, 2:40:09 PM

目の前の料理に食らいつく。
欲望のままに
手を動かし飲み込んでゆく。
ターキーレッグに
ローストビーフ。
ホワイトキングサーモンから
シーザーサラダまで。
色んな料理の匂いが
食材の香りが
食欲を抑えさせてくれない。
食べ物が胃に入っていく感覚が
いつもより鈍いみたい。
いくらでも食べていられる。
なんで私は今ここにいるのか、
なんで料理を食べているのか、
なんで料理がこんなに沢山あるのか、
全くわかっていない。
それでも
腹が満たされたいと
脳へ信号を送っている。
"Good Midnight!"
ぐぅ〜〜っ。
目が覚めると
いつもの天井、
いつもの私の部屋。
はぁ。
お腹空いたなぁ。
お腹いっぱい
料理を食べれたらなぁ。

2/28/2026, 4:40:22 PM

灯りが
ぽつぽつと
道を照らす時刻。
近年、
どの街も過疎化問題が
急に加速している。
そのため
過疎化が深刻になり
別の街へ皆で引っ越す、
という騒動が増えている。
私は理由に
大体検討がついている。
神隠しだ。
どの街も
三三峠を中心に円を描くように囲んであって、
どの街からも
三三峠に入れてしまう。
恐らく何らかの逆鱗に触れたんだろう。
最近は調査員のような人たちが
よく三三峠へ入っていってたし、
お供えのお神酒は古いはずだ。
そして神隠しに会っているのは
高齢者や子ども。
もちろん、
気づかれにくいからだ。
高齢者と子どもは
仕事をしない。
仕事をしないと顔を合わせることが
ほどんどないから
気づかれにくい。
それにどの街も広いから、
最近あの人見かけないね〜ともならない。
怖い話だ。
薄々気づいてる人はいるだろうけど、
今の街にいる人のほとんどは
過疎化の街から引っ越してきた
よく知らない人だ。
情報を共有・交換することが
慎重になりがち。
"Good Midnight!"
この街も
もう数十名となってしまったので
遠くの街へと引っ越してしまう。
次が三三峠を囲む最後の街だ。
次は自分かもしれないという
底知れない恐怖が、
皆の足を最後の街へと動かしていった。

2/27/2026, 4:56:55 PM

現実逃避しすぎなんじゃない?
誰かに言われた。
白雲峠という
目撃情報のみ存在する
幻想に近い峠に縋り続けている私に
誰かが痺れを切らして言った言葉。
それでも私は
ずっと探し続けている。
ネットにはいくつも情報がある。
それに、
白雲峠に住んでいるであろう
ネブラスオオカミの調査をしている
専門機関もある。
ただ行方不明者は多いそうだけれど…。
調べ事なら私の得意分野。
試験に合格し
私は専門機関へ。
ここでは名を捨て
番号が割り振られる。
私は423。
基本的に無線を使って
ネブラスオオカミの
目撃情報があった場所へ調査へ行く。
研修などは無く、
何があっても自己責任。
この機関は
ただの物好きの集まりだから。
"Good Midnight!"
...ジーツ、...ザザッ、こちら423。
ネブラスオオカミの目撃情報があった
三三峠にいます。
ネブラスオオカミがいた軌跡は
特に見当たりませんが、
引き続き様子を見たいと思います。

2/26/2026, 1:30:15 PM

桜の絨毯ができるほど
散ってはいない桜が
4月並みの外に佇む。
入学式、卒業式、
進級の季節。
毎年桜は風に吹かれるがまま
サアサアと淡い桃色を光らせる。
学校という存在は
近くて遠い。
必死で築き上げた人間関係も
崩れるのは一瞬で
もう二度と会えないかもしれない。
そういえば随分前に
気の強い子がいた。
芯を持っていて、
人が群がっていても
ズンズンと進んでいく君。
どんな会話でも
ふとした時にバッサリと切って
切り替えていく。
休み時間は
よく私に話しかけてくれたけど、
長々とは話さずに手短な世間話。
自分をしっかり持っていて憧れていた。
人は気付かぬうちに
周りに合わせる生き物だから。
"Good Midnight!"
桜の花の雨の中
君は今
どうしてるのかなって。

2/25/2026, 3:52:52 PM

どこか物憂げな空は
太陽を遮り
やがて雨を降らせた。
数ヶ月ぶりの雨。
サーッと降る時もあれば
ザーッという音が聞こえることも。
傘をさしてしまえば
全部パラパラという音に変わるけど。
だいぶ前に読んだ本に
傘が人と人を繋ぐ、
そんな不思議な傘屋の話が出てきた。
私の傘はそんな大層なものでは
無いのだけど、
何か1つから
物語が始まるのっていいなって。
考え事をしていたら
いつの間にか服はびしょ濡れ。
物憂げな空のせいで
薄い月は見えないまま。
"Good Midnight!"
春を感じる暖かな気温は
どこかへ飛んでいき、
また少し冷たい風が
雨と共にやってきた。

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