にゃあ〜っと
君は欠伸をする。
私も真似して
欠伸する。
起きたら半日終わってて、
やる気も元気も
半分無い。
君はいつも通り
どこへでも行って
どこでも寝転んだ。
放っておいた方が
君のためになると思ったんだ。
猫はツンデレってよく言うだろ?
私はもっと君といたかったけど
君はそんな素振り見せないから
私も私のやりたいことをやっていたんだ。
目を離した隙に
すぐ居なくなるくせに
私が暇になった頃現れて
私の隣で寝てくるの。
君はずるいなぁ。
頭を撫でながらいつも言っていた。
君は注意力が散漫していないから
いつも通り帰ってくるって
思ってたんだ。
トラックが君を轢いた。
君は血だらけだった。
欠伸をしていた君も、
隣で寝ていた君も、
全部この血まみれの君に
吸い込まれてしまった。
ぐだっとした身体には
生き物の重みというより
ただの重い物の重みがあった。
"Good Midnight!"
君ともっと一緒にいたかった。
君と忙しい時もいたかった。
君とどこかへ行きたかった。
君と…。
私は
君と一緒に
この夜を過ごして
朝を乗り越えたかったんだ。
大好きだったよ。
冬晴れは
空が綺麗で
空気が澄んでいる。
風は強くて冷たいが、
耐えれないほどでは無い。
しかし体調管理ができずに
頭を痛めて
吐き気まで催すとは。
目を瞑っても
寝っ転がっても辛い。
痛くて吐きそう。
何度もしかめっ面になり
毛布を被る。
せっかく晴れているのに。
"Good Midnight!"
夜になってしまえば
暗くて
晴れていても、
曇っていてもわからない。
それでももう少しだけ
晴れを感じていたい。
幸せとは。
4文字で人を考えさせる
優れた言葉。
例えば、
普段曲がらない道を
曲がってみたら、
田んぼが一面に広がっていて
綺麗な夕焼けがよく見えた。
例えば、
冷蔵庫を開けたら
昨日の飲みかけの飲み物があって
買う手間が省けてお金が浮いた。
なんとなーく、
あったかい感じがして
なんとなーく、
いいなぁって思う。
それが幸せなんじゃないかって
それが幸せでいいんじゃないかって
私は思う。
もっと小さなことでも、
もっと大きなことでも、
幸せは幸せとしてそこにあるんだ。
実は幸せって
毎日何かしら感じてるもの。
"Good Midnight!"
真夜中が寒くても
空がこんなに綺麗なのは
きっと太陽が沈んで
月が出ているから。
朝が早くて、
起きれなくて、
見れなかった初日の出。
別に新年の日の出だから
見たかったんじゃなくて、
ただ綺麗だから
それをただ見たかったんだ。
日が海に溶けるように沈むみたいに、
山からキノコが生えてくるように
昇ってくるのを見て、
あぁ、綺麗だなぁって。
今日が始まるなぁって、
感じたかっただけで。
でも私は夜更かしも大好きで
寝るのが遅いから
早起きは大の苦手で、
目覚ましでも起きれなくて。
この世にはあんなに
大きくて輝くものが
毎日見れるのに、
睡眠に負けて見れない自分が
少しだけ愚か。
もうてっぺんまで昇ってしまった太陽は
後は沈むことしかないけれど、
私はきっとまた
夜更かしもするし、
早起きを頑張って
日の出を見ると思う。
"Good Midnight!"
好きなことと綺麗なもの。
どっちも見ていたくて
どっちも捨てられない。
皆様が今年の抱負を掲げる頃には
私はもうここにいません。
本を読んだんです、
子どもの時に。
その本では
色の表現がよく出てきて、
情景は田舎の坂や海がメイン。
どこにでもありそうな
ただのひと夏の物語でした。
しかし誰かの心に
とんっ、と
触れるような本でした。
近くて遠いとはこの事です。
何をしていても
その本のことが忘れられなくて、
いつしかその本に出てきた場所に
行きたいと思うようになったんです。
自分もこんな物語を紡ぎたいとか
こんな夏を過ごしたいとか
そんなのじゃなくて、
主人公のように沢山の色を見て、
坂や海を見て、絵を描いて。
本の通りじゃなくていい、
このリアルで
出来ることでいい、
出来そうなことでいい。
私は本の舞台になったその場所で
私に合った、
私の物語が紡ぎたくなったんです。
プチひとり旅行だと思って
暖かく見守っていてください。
そのうち帰ります。
"Good Midnight!"
リビングに置かれていた
置き手紙。
1人の人生に登場して
少しだけ人生を変えてしまう、
そんな本に出会えることは
どんなに幸せなことだろう。