るに

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9/10/2025, 3:21:40 PM

Red, Green, Blue。
Red、
空を赤く染めたり
人の中を駆け巡ったりする色。
Green、
山の木々を緑に染めたり
目の保養として使われたりする色。
Blue、
海の水を青く染めたり
心情を表してくれたりする色。
どれもなくてはならないもので、
1つも欠けていいものはない。
世界はこの3つからできているんだ。
でも色は
手を伸ばしても掴めないし
直接身体に色がつくというか、
そういうこともない。
なのに3つの色は
私たちの目に驚くほど影響を与える。
感動、幸せ、悲しみ、哀れみ。
朝や夜などにも。
目に映るもの全てに
色がついていて
それは綺麗としか表せない
慣れたらあって当たり前のもの。
"Good Midnight!"
でも世界が色づくまでには
多くの時間がかかってしまう。
だって好きなものを
見つけないといけないから。

9/10/2025, 3:11:51 PM

お気に入りの服を着たら
どこへ行こう。
どこへでも行けてしまうほど
心も身体も軽やかになる。
地図は持たずに
海にでも出てしまおうか。
双眼鏡を持って
山にでも散策しに行ってしまおうか。
頭の中ではたくさんの私が
歩き回り、
はしゃぎ合い、
そして幸せな1日を送っている。
しかし実際の私は
どうも身体が動かない。
怠惰な私を動かせるのは
私しかいないというのに。
また1日を無駄にしてしまう。
そう焦って
また無駄にしていく。
"Good Midnight!"
無駄が多すぎる毎日は
私には少し荷が重すぎる。

9/9/2025, 3:37:58 PM

緑のフィルターで
世界の自然を。
青のフィルターで
世界の海を。
フィルターで見える
世界の全て。
生身の目や足では見ることも、
行くことも出来ない、
そんなたくさんの色の景色。
桃は花畑、赤は夕日、
黄は砂漠、水は川。
宝物が詰まったフィルター。
私にはきっと
まだ見ていない景色があって
それはフィルターで見ることの出来ない
私だけの景色。
眠っている時に
ふと見れる景色。
毎回違うのに
毎回心惹かれる。
ある時はプールで泳ぎ、
ある時はそらをとぶ。
そこでは私は私を好きになれた。
あ〜、ずっとここにいたいなぁって
何度も思った。
フィルターを通して見ないと
こんなクソみたいな世界は
綺麗に見えない。
それどころか
目から溢れる水で
前すらぼやけてしまう。
"Good Midnight!"
誰にも言えない。
甘えだって言われるかもしれない。
私より辛い人がいるかもしれない。
でも今この瞬間は
この部屋には私しかいなくて、
私しか関係なくて、
私だけが頭を抱えていて。

9/8/2025, 3:02:21 PM

あの子みたいに背が高い方が好き?
あの子みたいに話が面白い方が好き?
あの子みたいに私のダメなところが
ひとつも無い方が好き?
私はきっと
みんなが好むようなものを
何一つ持ってないから、
みんなと何か違うから。
好いてくれる人がいないことを
何かのせいにして
自分を無理やり納得させて、
誰とも仲間になれなくて。
グループが嫌いで。
たった一人でもいいから
私を優しく仲間にしてくれる
神様みたいな人に出会いたい。
そんなことを考えながら
満月を見ていた。
もしこの世に神様がいるなら
私をたくさん撫でてくれるかな。
たくさん優しくしてくれて
世界の母みたいに
優しい眼差しを向けてくれるかな。
"Good Midnight!"
もう誰でもいいとか思いながら
本当は誰でも良くない神様。
対等な存在とまではいかなくても
神様みたいな人は
私に手を差し伸べてくれるし
私はその手を取って
世界の果てまでついて行きたい。

9/7/2025, 4:00:28 PM

雨と君。
君は雨が嫌いで
私は雨が好き。
君はよく私の傘に入ってきて
にゃあーっと
お礼を言う。
私は雨と君が好き。
雨は君を連れてきてくれるし、
君は私を連れていってくれる。
霧が出る紫陽花の庭、
夏でも雪の降る街、
独特な雰囲気の雑貨屋さん。
どこで知ったのか分からない所へ
君は慣れた足取りで
私を案内する。
今日は峠に来た。
君は峠の分かれ道を
右に行ったところにある鳥居に
足をぶらぶらさせながら座っている
白髪の綺麗な少女の元へ行き、
連れてきたと言わんばかりに
誇らしげに鳴いた。
ここは白雲峠ですよぉ。
お嬢さん、何で神社に?
猫に着いてきただけだと言うと、
あらぁ。
じゃあ多分ネブラスさんに
会わないとですねぇ。
白髪の綺麗な少女は
ひょいっと鳥居から飛び降りると
ネブラスさんという人の所へ案内してくれた。
少女は2本のしっぽがある
猫又だった。
弟子を1人とっているのだと言う。
君の仕事が白雲峠への案内人という事も
教えてもらった。
しばらく歩くと
白髪の少女がいた。
猫又の少女の白髪とは
また少し違う白色をしていた。
白髪の少女は私を見るなり、
単刀直入に言う。
キミに白雲峠に住んで欲しい。
この子がキミを気に入っちゃってね、
キミに会いに行く時間が惜しいほど
忙しくなってきたって言うのに
この子、一向に会いに行くのを辞めなくてさ。
と言ってきた。
どうやら私のせいで
君や他の人たちがさらに忙しいみたい。
"Good Midnight!"
私は峠に住むことを了承し
君の喜んだ顔と、
白髪の少女の安心した顔と、
猫又の少女の
何かを疑うような顔を見た。

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