まだ瑠璃色の空が広がる午前4時半、
夜明け前で1番綺麗な空。
ベランダに出ると肌寒くて、
まだまだ冬だなぁと思わされる。
夏はあんなに
外で涼しい風に当たって寝たいと
思ってたのに、
今じゃ考えられない寒さ。
まだ星も月もちゃんと見えて
とても4時半には見えない。
でも
なんだかこの時間だけは
世界を独り占めしてる感じがして
すごく好き。
早起きなんじゃなくて
寝るのが遅いだけ。
夜更かしが好きで、
迷子列車の「夜の鳥」にも
乗ろうとしたことはあるけど
駅まで少し歩くから
行けずじまい。
かといって家でもすることがなくて
漫画や小説を読み漁ったり
300ピースのパズルをやったり
たまにだけどゲームもする。
なんやかんやで寝るのは
朝の5時とか。
そこから昼の12時に起きて
また寝る。
起きたらもちろん夕方。
新年であっても
私の夜更かしは通常運転。
ベッドで寝そべっても
目は冴えていて
夜の静かな時間を過ごした。
寝て起きて寝たら
夕焼けがカーテンの隙間から差し込んでいた。
"Good Midnight!"
初日の出は見逃しても
夕焼けは怠惰の味方。
初日の出を見た気分になれた。
ここから段々私の好きな夜に染まる。
今年もいい真夜中を過ごせますように。
神社も何も無いけど
少しばかりお願いしてみた。
深夜2時1分。
スマホをもったら
グダグダずっと画面を見てしまう。
怠けてばかりの私でも
今年の抱負くらいはある。
「ほどほどに」
実は毎年変わらない。
何をするにもほどほどにできていればいい。
逆に言うとほどほどにできていなければ
焦った方がいい。
自分の中でラインを決めるのは
かなり強い武器。
しかし、
そんなちょっと良さそうな事を言っても
山積みのタスクは終わらんわけで。
やる気も一切無し。
年明けずっと逃げてばかり。
糖分不足といって
1つ終わる度にチョコレートを1つ食べていた
あの頃の私が恋しい。
お菓子はあるけど
あの頃のほんの少し残っていたやる気は消え去り
苦しむ日が増えてきた。
今したいことが
過去の自分のせいで出来ないとか。
あるあるだし、
なんなら去年も一昨年も
5年前だってあったことだし。
睡眠は取れた方がいいって
誰かが言ってた気がするけど
ほどほどに取ろうかと。
とかそんなの言ってる場合じゃなくて。
ほどほど?
ギリギリの間違いなのでは?と
何回思ったことか!
決めるだけ決めて、
未来に任せすぎて
過去はどうにもならないのに自分を恨んで
時間管理は大事だとわかってるのに
大事にできない。
"Good Midnight!"
ほんとはどうにかしたい
絵馬もおみくじも
結んで隠す。
新年明けましておめでとう。
なんて
こいつらには一生言いたくなかった。
毎日毎日狂ったように宝くじを買う両親は
年末ジャンボに多額の金を払った。
結果はもちろん
ガチャを1回引ける程度のもので
いつものように2人はどこかへ行ってしまった。
残された私は
いらない宝くじを捨てに行った。
帰り道、
私は目を見開いて驚いた。
真っ白な蛇と真っ黒な猫が
一緒に歩いていたのだ。
思わず4度見。
猫はともかく蛇!
街中にいたら危ないんじゃないのか。と
オロオロしていたが、
人とすれ違わない。
さっきから妙に静かだ。
ここは本当に街中なのか?と疑うほど
シーンとしている。
蛇は段々私に近づいてきて
年末ジャンボを1枚欲しいと言い
びっくりして承諾してしまった。
後で冷静になって
ハズレばかりだったのを思い出した。
"Good Midnight!"
追いかけようか迷ったけど
クソみたいな日常に戻ることにした。
蛇が年末ジャンボの当落確認するなんて
馬鹿げた話はないもんね。
今日は大晦日。
嫌いな人も
死ぬほど転けて欲しいと思う人も
みんな口を揃えて
良いお年を!という
1年の終わりの日。
寝て起きたら年を越してたなんて
よくあること。
ネブラスオオカミもその一匹。
またある者は手紙の裏に
メモを書いていないか気にし、
ある者は姉を待ちながら0.5日の中で案内を、
ある者はフクロウに似ていて
夜中まで店を営業。
それぞれの者たちが
それぞれのことをしながら
それぞれの形で年を越す。
一見普通とも言える平々凡々な文だが、
とてつもない平和が隠れている。
誰しも平和には気づけなくなるもの。
私もまたその1人と言えよう。
今年が終わり、
また新たな者に焦点を当ててみるかは
気分次第。
ここでの今年もありがとうございましたは
"Good Midnight!"
にでも置き換えようか。
さようなら、2024年の辰年。
今年最後を四字熟語で表すと
睡眠万歳!
はい、寝ましょう。
大掃除。
私がいちばん嫌いなこと。
綺麗好きだけど自分の部屋は
ハムスターの部屋のように散らかっていて
とても友人を呼べるような所じゃない。
少し服を片付けただけでは
床は見えない。
まだ10分の2といったところか。
掃除機をかけたり
窓を拭いたり
たまに物の片付け。
ちゃぶ台に晩御飯を並べ、
1年を振り返るには丁度いいくらいの酒を
一気に飲む。
まだまだ子どもみたいな頭の中は
ずっと酒が無くても寝たいと思うばかり。
唐揚げを3つ、4つと食べていくうちに
酒の缶も増えていく。
1年前から飲む量が増え
だんだん酒豪になり
酔いはそんなに回らなくなったほうだ。
そのせいで不眠。
前までは酒飲み寝落ちが日常だったから。
だけど嬉しかった。
自分の人生が
酒に呑まれるよりかはマシだと思った。
まあでも
自分は何をしているのか
やることが出来てない
1人は寂しい
リア充はクソ喰らえ
そんな感じの
悲しきシャバい考えは
ぐるぐる浮かぶ。
ひと口、ふた口と飲むうちに
考えなんかコロコロ変わってくる。
いつかは寝れると信じて
常夜灯をつけて寝る私を
起こしてくれるタイマーは
いつまで経ってもならない。
"Good Midnight!"
それならとことん夜更かししてやろう。
友人におすすめされたアニメでも見よう。
生とも死とも思える
曖昧なエンドアニメを。