るに

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12/27/2024, 6:05:39 PM

私は手ぶくろが昔から嫌いだ。
偶然かもしれないが
手ぶくろを付けたり
近くにあったりすると
ロクなことがない。
財布を無くしたり
3回連続で転けたり
家を出た瞬間雨が降ってきたり。
ある日、
横断歩道を渡っている時
ふと白線の横を見ると
手ぶくろが落ちていた。
あ、マズイ。と
思うまもなく
トラックが私を跳ね飛ばす。
両手脚骨折。
それだけで済んだのが奇跡とでも言おうか。
入院生活は慣れなかった。
病院の匂い、人の話し声、
薬の効果が切れて泣いてる人の叫び声、
味の薄い食事、消灯時間が21時。
とにかく全てが気になった。
毎日毎日
こんなところで寝ているだけなど
頭がおかしくなってしまう。
変なところで骨が折れてしまったので
軽い手術をしたのだが
失敗され、
一生両手脚がこのままかもしれないと言われた。
ふざけるなと思った。
そして昨夜
焼けるような痛みで眠れなかった。
"Good Midnight!"
死期が迫ってくるのを感じた今日。
苦手な従兄弟が
手ぶくろをお見舞いで持ってきた。
私は昔から手ぶくろが嫌いだった。
やっぱり手ぶくろは嫌いだ。

12/26/2024, 4:17:30 PM

ねこ。
この指輪見える?
あーうん。
前から話さなきゃよね。
ちょっと前にね
変わらないものはないの。
私は貴方にもう少し変わって欲しかった。って
喧嘩してる人を見たの。
確かにこの指輪も
いつかは錆びて付けなくなるのよね。
小さい頃はお子様ランチだったのに
いつの間にか特盛を頼んだりしちゃって。
寒くて霜焼けばかりなっていたのに
最近12月ってこんなものだったかしら?って
よくなるのよ。
デジャブも増えたわ。
本当にこの世に
変わらないものはないのかもしれないわね。
全部変わっていくの。
お気に入りだったあのお店は閉店して
大好きな友達は引っ越して
適応するには
私も変わらなきゃでしょ?
なれないものになりたがりな私にとって
持ってたものを取り上げられて
要らないものに交換された気分だわ。
余計なお世話よね。
でも変わらないと
変わらない方がおかしいって言われてしまうの。
喧嘩してた人みたいに。
無理してないか気にかけてもらえる
あの子が羨ましく思ってしまうこともあるわ。
でもそれはちょっと違うんじゃないかと思って
私は私で頑張ってみたの。
ねぇ、ねこ。
貴方は私のことが
どう見えているの?
返事が返ってこず、
重たい瞼が閉じようとした時
たまにはいいじゃん、楽に行こうよ。
そんな声が聞こえた気がした。
気ままねぇ、ねこ。
でも私
貴方がさっきまで泣いてたように見えるわ。
ええ。
私は泣いたわ。
寂しさか嬉しさかわからないけど。
そう。
その曖昧な感じ、いいわね。
気に入るわ。

12/25/2024, 2:40:54 PM

人生なんて余るほどないし
たかがクリスマスの過ごし方で
クリぼっちだの
リア充だの
知りません。
寒くなると時間が早くて
すぐ年を越してしまいそうなので
バス停に向かい歩いています。
バス停の方から来てくれればいいのにな
なんて意味が無いことは少しだけ。
エアコンの代わりにかき氷。
こたつの代わりに愛猫を。
何度も見えないフリをしてきた
届きそうで届かない自分。
本音は吐き出せないから生まれるものなのに
誰かに話せるなら
それは本音じゃない、
空元気かもしれないなんて
私また嫌いなことを。
ルーズリーフに書き留めた思いは
墓場まで持っていって
ビリビリに破いてやります。
宇宙喫茶で
そうしたように。
"Good Midnight!"
未知の世界が広がってる?
想像力は無限大?
そんなことを言ってる間に
眠くなってきますよ。

12/24/2024, 1:08:03 PM

メリークリスマス
なんて言い合う人はいないから
イブの夜はEveさんの曲で終わる。
とりあえず「心海」から聴いて
「ファイトソング」で
気分を上げていく。
「レーゾンデートル」は今日みたいな日に
ピッタリだよね。
最後に
こんなに寂しい夜も
エンドロールに入って終わらせる「心予報」。
私の完璧なクリスマスイブ。
チョコレートケーキを食べ終わり
フォークを咥えていると
1冊の漫画が目に入った。
それは夜が似合う本だった。
真夜中の空を飛んでる気分になったり、
夕焼けを眺めてる気分になる
没入感がたまらない本。
イブに関係ない物は大好きだ。
今日の〆はこれにしようと
口をウィスカーパッドにし、
目を輝かせた。
"Good Midnight!"
この一文はやっぱり
私を何回も救って幸せにしてくれる。
誰にも見えないような
空気みたいな私の1日が
私にだけは追えるような気がした。

12/23/2024, 12:06:07 PM

足も頭もお腹も痛い今日。
部屋の電気をつけるのさえ億劫で、
何故か近くに
ライターとキャンドルがあったから
火をつけて焚く。
匂い付きだったみたいで
部屋に凄い広がった。
更に頭痛くなってきて
消したかったけど
消せなかった。
重い瞼をそのまま閉じた。
世界とかどうでもいいけど
起きたら痛いの全部無くなってますようにって。
珍しく夢を見た。
季節外れだけど
綺麗な夜桜が
一面に咲いてて
花吹雪が耐えなくて。
起きたら家で、
夢だったことに気づいた。
痛みは全部無くなってて
サンタさんからのプレゼントかななんて。
"Good Midnight!"
ちょっと早めの
ちょっと嬉しい贈り物。
明日も頑張れそう、
溶けたロウを眺めながら思った。

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