もしも未来を見れるなら
もしも未来を見れるなら、私は貴方の未来を見たい。
貴方がどんな風になっているのか。
幸せにしているのか。
隣にいるのは誰なのか。
私かな?
違う人かな?
できれは私がいいな。
貴方を幸せにするのは私がいい。
私は、貴方がいれば幸せだから。
貴方は?
もしも未来を見れるなら、どんな未来が見てみたい?
了
届かぬ想い
貴方の事が好きだ。
貴方を想えば、せつなくて苦しくて幸せで。
貴方以外は目に入らないほどに好きで。
貴方の事ばかり考えている。
貴方がいれば他に何もいらないなんて、ちょっと重いかな。
貴方とずっと一緒にいたかった。
貴方の1番になりたかった。
貴方の、好きな人になりたかった。
でも、貴方は―――
いなくなってしまった。
それは突然で、心の準備もできないまま。
貴方はこの心に大きな穴を開けて、いなくなった。
今、ここにいるのは貴方を好きだった抜け殻。
もう貴方には届かないから、想いはそっと置いてゆく。
想いよ、さようなら。
心の奥底に、さようなら。
了
快晴
今日はまぶしいほどの雲一つない青い空!
こんな日の外回りは暑くて疲れるばかり……
あーあ、こんなときはどっかに出かけたいなぁ。
そう思いながら、冷たい缶コーヒーを手に公園のベンチで一休み。
この時間帯は色んな人が、それぞれの時間を過ごしている。
他の人から見れば、私もそんな中の一部なんだろうけど。
風が吹くと気持ちが良くて、仕事に戻りたくなくなる!
でもそろそろコーヒーもなくなるし、戻らなきゃ。
空になった缶をリサイクルボックスに入れて、大きく伸びをしたら充電完了!
続き、行ってきます!!
了
言葉にできない
私のどこが好きなの?と君に聞かれて、思わず押し黙る。
すると君は少し不機嫌な顔になって、こっちはますます焦ってしまう。
好きなんだ。
とってもとーっても好きなんだ。
でも、どこがと言われちゃうと何て言ったらいいのか分からない。
だって、全部好きなんだ。
今見せてるそのスネた顔も、このままほっといたらきっとすごく怒っちゃうその顔も。
そのうち悲しい顔になっちゃって、いじけちゃったりする顔も。
やがてしどろもどろ君に好意を伝えたら、少しはにかんで照れる顔も。
それからの嬉しそうな笑顔も。
みんな好きだから。
だからいつも、きちんと言えなくてごめん。
君を前にするとただ想いだけがあふれてきて。
―――言葉にできない。
不器用さを、許して。
了
春爛漫
桜の花びらがひらいて、風に揺れる。
ひらひらと舞い上がる花びらに春を感じる。
春爛漫。
君と一緒にいたい、そんな日。
ぎゅっと手を握ったら、同じように握り返してくれる。
この時間が何より幸せで、愛おしい。
花びらが絨毯となり、桜が葉桜になっても。
葉が秋の色へと変わっても。
やがて新芽を待つ枝へと変わっても。
君と居たい。
ずっと、ずっと。
何度目か分からない季節を繰り返し、人生の季節も乗り越えて。
それでも今日のこの日をきっと忘れない。
2人見上げる、春の空。
この空の美しさを。
いつまでも。
了