神様が舞い降りてきて、こう言った。
「どうしても欲しいものがあるようだね」
お金のことですか
「いいや、それはどうしてもじゃないようだよ」
じゃあ、休みですか
「うーん、、、」
優しさ?なんつって
「...いや」
えー、なんだろう
「最近、君の頭の中の大部分を占めていることがあるんじゃないか」
......え、あ、、、まあ...
「その辺りで、ないかな」
……。...返信?
すると神様はニコッと笑って
次第にその姿は透き通っていき
最後には消えていった
それが夢だったのか
現実に起きたことなのか
どうしても区別がつかない
だって、今、返信が来てしまったの
記す文章以外を何も知らない
偶然見つけたその“誰か”のためになるならば
ここで伝えさせてください
あなたの日記がなんとなく好きです
このアプリの“お気に入り”を開いたときにしか
思い出さないくらい頭の片隅ですが...
その度に、あ、お気に入りにしててよかった
と思うくらいには好きです
毎日ありがとう
《わたしの話》
仕事で関わる人で初めて推しができました
正直言って
推しの知りうる姿すべてが
私のツボを押しまくります
魅力しかないです
なかなか会えない立場の方なので
一瞬でもお会いできたら
そこから一週間はもちます
私の名前を呼んでくれるだけで
私は心の底から嬉しいと思う
また呼んでくれるときが来るといいな
右斜め前の席
授業をすすめる先生の方を見れば
必ず視界に入る位置
半分くらい開けた窓から時折流れ込む風で
頭頂部のアホ毛がふらふらと揺れている
長袖シャツを腕まくりしたところから見える
少し日に焼けたたくましい腕
今日の飲み物はペットボトルの麦茶かあ
今日の中に着てるTシャツは黒かあ
私が釘付けになる人の視線の先には
すぐ斜め前に座り
授業中だけ眼鏡をかける
ポニーテールを結った
テニス部のエースが居る
時々その子が
こちらの方を振り返って
消しゴム貸して、と呟くのが聞こえる
はいよ、と慣れたように貸す腕まくりの人
ああ、遠いなあ