去年つけはじめた十年日記
落ち込んだ今日、
辛いなって書いたら
一年前の私も
辛いなって書いてた
変わらない自分が残念なのに
変わらない自分が少し笑えて
同じように並んだ「ジブンキライ」が
ちょっとだけ愛しく思えた
#一年前
明日、世界がおわるんだって。
やったぁ!!!
私の黒歴史が全部全部無かったことになる
あの時あんなこと言わなきゃ良かった……
いじけてあんな態度取らなきゃよかった……
あ、泥酔して課長をどつきまわしたあの日もなかったことになる!
みんなみんな消えるんだもん
歴史も、記憶も、想いも
全部全部消えちまえ
そんなこと思うけど
どんな恥な人生でもいいから
君と、もう少しだけ、生きて見たかった
かも。
#明日世界が終わるなら……
優しさだけで、きっと
「優しい」
ってなんだろう
人を心から思いやれるか、とか
見返りを求める事なく手を差し伸べることができるか、
とか
優しい人が羨ましい
だって私は、優しいふりをした自分を想像して
どう見られるかを気にして手を差し伸べるような人間
優しくしたいと思う度に
優しくなりたいって思う
その優しさだけで、きっと
私は私を好きになれるのに
ほら、また自分のことばっか
楽園
週末のこの時間
小さいけど気に入ってる枯木風の机と
安物の座椅子
横にはトースター
円形100cmのラグの中
炙ったあたりめと
きりっと冷やした安物の日本酒があれば
勝ち確
かわいい動物たちの動画をひたすら
スワイプ!スワイプ!スワイプ!
あー……ここが楽園かぁ
あれ、もう日曜の夜?!
あー……楽園の終わりかぁ
風に乗って
風に乗って、けぶる塩味と旨みのまじった香りが鼻にふわりと届く
会社の外階段から地上へ降り立てば
先ほどまで赤く染まったコンクリートは色をなくし濃い青
近くに食堂なんてあったっけ……
働かない頭で駐車場までなんとか辿り着き車に乗り込む
ガソリン代が急高騰
エアコンは勿体無いので、窓を開けながら
柔らかく冷たい風を受けて田舎道をひた走る
風に乗って、青草の香りがする
初夏の香りだ
昼間なら緑に光、牧草地は影に包まれ
少し不気味にすら感じるけど
香りは青々として爽やかそのもの
鼻歌を一つ
あしたも生きる
なんにもないけど
なんにもないから
歌声は、風に乗ってどこかへ届くだろうか