NoName

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6/22/2025, 1:20:59 PM

どこにも行かないで


ちょっと上着の裾を摘んでみる。

つんと、した感触に君はは振り向く。

軽く頬をふくらまし口を尖らせ、
たいして怒ってるわけでもないけど
軽く「ワタシハフキゲンデス」アピールをしてみる。

なに?と小首を傾げて優しく聞く君に。

どこにも行かないで。

私はそう言った。

6/22/2025, 4:10:20 AM

君の背中を追って


手を伸ばして、あと少しで触れそうになる。

もう少し、あと少し。

1cmの距離で、手を下ろす。

実際に触れてしまったら、私の中の君が変わってしまいそうで怖くなる。

憧れは、そのままがいい。

そんな言い訳。

6/21/2025, 1:28:01 AM

好き、嫌い、


ぷちり。ぷちり。ぷちり。

好きになるまでひたすらに。

好き、嫌い、好き、嫌い、好き。


ぷちり。ぷちり。ぷちり。

次は嫌いになるでひたすらに。

好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い。

好きになって。
叶わないなら嫌いだと言って。

6/19/2025, 10:58:30 AM

雨の香り、涙の跡


雨水が滲みた土の香りの懐かしさで目が覚める。
いい香りかと言われれば、そうではないけれど。
懐かしい、幼い頃の記憶を呼び覚ますような
心地よい香り。

サアァ——っと、軽やかな音が聞こえ始める。
草が濡れ、花が濡れ、木々が濡れていく。

雨音に遮断された世界。
ここだけ、あの頃に戻ったみたいに。

けれど、この伸びた背丈は縮むことなく。
賑やかだったこの家に、自分以外の人間が戻ることもない。

頬に触れる、ざらりとしたい草が濡れる。


ここに雨は降らないはずなのに。

6/18/2025, 11:18:13 AM




寝ている君の指に、気づかれないように結んでみた
結んだフリをした

僕にしか見ない糸

本物だったら切れちゃうかもしれないけど

目には見えない糸だから

きっと永遠

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