「死にたい」
それが久しぶりに彼女から来たメッセージだ。
付き合ってちょうど1年を迎えた夏のとある日
彼女から死にたいとメッセージが届いた。
重度の鬱病を患っている彼女は、自分に良くないことがあると死のうとしてしまう。
本気で愛した人だから死なないで欲しい。
自転車に乗って彼女の家へ向かう。
汗ばむ額と豆の潰れた手で握るハンドルで死に物狂いでペダルを漕ぐ。
彼女の家に着くと、彼女の両親が驚いた顔で僕の来訪を招く。
「今日は貴方にとって辛い日なのに来てくれてありがとう。愛美も天国で喜んでるわ。」
そうか、さっきの死にたいというのは、
僕は理解した。
目が覚めるまでに好きな人が彼氏と別れててくれたら。
私はあるいは僕は性別が定まらない奇人
好きな人は女性だが、私は女子になりたい。
私が好きになったのは躁鬱の子。
その子に彼氏がいる。
だから私は目が覚めるまでに好きな人と彼氏が分かれていて欲しい。
友情の途切れとはなんとも悲しいものだ。
私は、その悲しい途切れを沢山味わった。
でもあいつと出会い、その途切れは嬉しいものへと変貌した。
一生をかけて愛すと決めた
これまでずっと考えていたこと
貴方が通る通り道、貴方のその行動逐一が愛おしい。
私がこんなになるまで愛し続けれるほどの愛くるしさ、私は飽き性だからさ。
どうしても色んなものに飽きてしまう。
だけど、君には何故か飽きない。
だから着いて言った。守りたいから
だけど、君に迷惑をかけてしまった。
いまは君の後ろでずーーっと見続けているよ。
僕の飽きが来るまで。
ずーーーーっと
貴方はあじさいが好きだったね。
夏の時期になると、私をあじさい畑に連れて行って、笑顔を見せてくれたね。
初夏の雨、夏の日差し、あなたの笑顔。
私の好きなもの。
でも、今となってはあなたは好きなものを見せてくれない。
初夏の雨、夏の日差し、遺影のあなたの笑顔。
そんなあなたにあじさいを飾る。