文学がぁる

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4/23/2025, 11:06:36 AM

どこへ行こう

毎年春になると、桜の咲いた綺麗な景色を見ようと君とあの公園へ行ったね。

毎年春になると、桜の咲いた綺麗な景色を見ながらまた歳を増したと実感したね。

君はもう歳を取らないし、この景色を見れない。

桜の花びらが散るいつもの道を一緒に歩けない。

桜の花びらを捕まえて微笑むことももうできない。

桜の花びらが散るいつもの道を上から見るばかり。

今年の春はどこへ行こうかな。

2/10/2025, 7:55:31 AM

君の背中

君の背中に振る雪を見る。
広くて大きな背中にぽつりと。
だけど、私の体温と君の体温ですぐに解ける
おぶられて見た雪景色。
何よりも素敵な雪景色。

2/6/2025, 11:11:06 PM

静かな夜明け

いつからだったか
私の夜明けが寂しくなったのは。
いつも夜明けまで飲み明かした友達
友達以上の仲を望んでいたのかもしれない。
あいつは、小さな時からずっと一緒にいた唯一の友達。
大人になってもずっと一緒だと思ってた。
だけど現実は違う。
あいつとはもう一緒に飲めないのか。

私の方が先にこの気持ちに気付いてたのにな…

2/1/2025, 10:10:52 AM

バイバイ

この世からも、皆の記憶からも、あの世からも、存在さえもバイバイ。

全てが君の存在をバイバイしても。
僕が必ずおかえりするから。

全てが君の存在を0にしても。
僕が必ず1にするから。

1/29/2025, 11:06:56 AM

日陰

日陰暮らしの縦社会。
常にトップカーストの人間が日の目を浴びる
そして私のような人間が日陰で過ごす。

私の太陽は、いつだってあの人。
今はもう本物の太陽になってしまったね。
太陽が好きなあの人。
だからこそ、私を照らしてくれた。

強く照るあの人の傍にいたから、私は。
常に太陽なあの人の傍にいたから、私は、あの人がいなくなって日陰の人間に。

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