8/26/2023, 9:12:34 AM
放課後、図書室。
見上げる私、わざとらしく目を逸らす君。
細長いまつ毛、消えてしまいそうなほどに透明な肌。
肺に溜まる、甘い柔軟剤の匂い。
重なる視線、近づく息。
柔い唇、秘密の味。
互いに盲目な、向かい合わせの初恋。
向かい合わせ
8/24/2023, 1:59:31 PM
もしもぼくが 憧れのスーパーヒーローだったなら
こんな思いを抱えることはないと思うんだ。
やるせない気持ち
8/23/2023, 3:47:42 PM
穏やかで優しいところも
ほろりと酔ったみたいに揺蕩うときも
吸い込まれそうなほどに 深くて蒼いブルーの瞳も
すべてが僕を沼らせたのです
夕陽に照らされて 頬を赤く染める君は
色眼鏡をかけていなくても
どんなものより美しく目に映りました
いつまでも傍に居たいと願うのは我儘でしょうか
もし叶うのなら 君に僕のすべてを捧げたいのです
海へ
8/23/2023, 9:24:25 AM
近くに住んでいるあまのじゃくは言った。
何でも相反するから成り立ってるんだよね。
辛いことがあるから幸せを感じられるでしょ。
およそ失恋中の人間にかける言葉ではないと思ったものの、続けて
「慰めてなんかあげないから期待しないでね」と
にかっと口角を上げる姿を見て、底に触れてた気分がほんの少しだけ浮き上がったのは
ここだけの話。
裏返し
8/21/2023, 2:22:56 PM
小さな世界を飛び出して
自分の羽で空を縫って
最期はいつまでも綺麗な星になりたい
鳥のように