1/16/2025, 4:10:15 PM
人は透明な涙を流すことができる。
しかし、人も自分もそれに気づくことは少ない。
多くの場合、それは知らず知らずのうちに流れている。
人知れず降り、静かに溶ける雪のように。
その溶けた雪は、心のような空模様を映し出すのだ。
嫌なことを言われても空気を読み、愛想笑いしてる時。
ダメと分かっていながら、自分を止められない時。
生きるために、自分を傷つける時。
その涙は、確かに流れている。
傷を癒すように、そっと優しく。
透明な涙に気づくには、より多くの色を与えてやる必要がある。
色は世界中にある。
自分の心にも、相手の心にもある。
自分に合う色を探し、透明な涙と一緒に流すこと。
虹はそうやって見つけるのだ。
1/15/2025, 12:24:41 PM
静寂が包む夜の街路
ふと目を瞑ると頬を撫でる優しい風を感じる
星空の囁きのような美しいその風は
たくさんの匂いを運んでいる
どこかの家のお風呂の匂い
賑わってきた居酒屋の匂い
美味しそうに吸われている煙草の匂い
そして目を瞑る時に溢れた、私の涙の匂い
この風は今日も人の想いを纏う
それは巡り巡って、あなたのもとへ
1/14/2025, 4:34:30 PM
前から歩いてくる人とぶつからないように、「そっと」ずれてみる。
後ろの人が見えるように、「そっと」座る位置を変えてみる。
左の人が濡れないように、「そっと」傘を傾ける。
右に座ってラーメンを食べている人が左利きなので、「そっと」自分も左手で食べてみる。
この世界はそんな「そっと」で溢れている。
綺麗な自己満足の、綺麗な偽善。
時には「何で私だけが気を遣わなければいけないの」とイライラすることもあるかもしれない。
そんな時は夜空を見上げてみよう。
「そっと」月が輝いているから。
ーそっと