運命の赤い糸
そんなものに弄ばれていたらしい
私はやっと鄭切ることができた
もう二度とあんたの顔を見たかない
私の視界から消えてほしい
自分のことをただのドSだと思ってるあのゴリラなんて
茶色の縄で結んで、縄が真っ赤になるまで殴り飛ばしたろか
👩ねえあいつまたぶつかってきたんだけど
まじ最悪ーww
あの鈍感くそ女なんて
学校来なきゃいいのに笑
うちらにまで陰キャ臭ついちゃうーwww
👓️ああ最高だ
今日もあいつに笑われはしたが、いつか泣き顔を拝むことになるだろう
私は週に一度、あの陽キャにぶつかっている。
もちろん、ただドジこいてぶつかっているわけじゃない。
時間と距離、相手の速度、行動を計算した上で、あいつのポケットにある小さな財布を盗む。
あいつら陽キャは、遊びに行けば余計なものをたくさん買ってくる。
財布など、毎週のように買ってくるから腐るほどあるのだろう。
毎週盗めるのは、財布と精々2000円程度。
でもこれが月に4回やってくるのだから、一月8000円、多いときじゃ月に10000円稼げる。
高校生の私にとってはいい仕事だ。
今日はピンクのかわいい財布だ。
中身は2480円。まあまあかな。
早くあいつの泣き顔が見たいなあ。あの鈍感くそ女。
短い袖から見えるきみの腕
短いスカートから見えるきみの足
血管、しわ、汗、毛の一本一本
全てがいとおしい
全てを僕のものにしたい
僕は今日もきみの写真を撮る
きみは気づいていないようだな
写真フォルダはきみの写真でいっぱいだ
きみが僕を誘惑したんだ
きみがそんなかわいい顔で出歩いているのが悪いんだよ
僕は当然のことをしたまでさ
さあ、今日もその顔をこちらへみせてごらん
かわいい、かわいいエンジェルちゃん♡
深夜3時20分
君は天使になった
かわいいかわいいその天使は
お空の国へ帰っていった
私が君を始めてみた時には
きみは冷たくて、小さくて
でも少し微笑んでいた
私の中は居心地が悪かったのかな
お空から君はどんな顔で私を見ているのだろう
私は君を追いかけてはいけないだろうか
そしたら君は大声で泣き叫ぶのだろう
一回も開くことのなかったその小さな小さな口で
風に乗って飛んでいく紙飛行機
離陸場を見れば、男の子が笑顔でこちらを向いている
飛行機は私の膝の上に着陸した
私へのメッセージだろうか
無防備に私の膝の隙間で傾く紙飛行機
私は彼行きのそれを出発させた
窓枠を越え、それは風に乗って彼のもとへ飛ぶ
青く染まった空はそれどころか全てを受け止めるように笑う
私は病室のベットの上でため息をつく
向かいのベットにいた男の子
今日君は風に乗って空へ舞った
もうじき私もそちらへ行くかな
私はどこまでも飛んでいくそれを眺めた