秋風なぎさ

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風に乗って飛んでいく紙飛行機
離陸場を見れば、男の子が笑顔でこちらを向いている
飛行機は私の膝の上に着陸した
私へのメッセージだろうか
無防備に私の膝の隙間で傾く紙飛行機
私は彼行きのそれを出発させた
窓枠を越え、それは風に乗って彼のもとへ飛ぶ
青く染まった空はそれどころか全てを受け止めるように笑う
私は病室のベットの上でため息をつく
向かいのベットにいた男の子
今日君は風に乗って空へ舞った
もうじき私もそちらへ行くかな
私はどこまでも飛んでいくそれを眺めた

4/29/2023, 11:15:08 AM