パボ

Open App
9/2/2024, 1:46:15 PM

心の灯火

私はアイドルのきらりくんが大好き!
ずっと彼のことを考えてる。
グッズもいっぱい買ってる。
ライブだって、握手会だって、サイン会だって、多くのイベントに参加した。
私の心の支え!
何があっても、
彼がいるだけで、
彼が画面の向こう側で笑っているだけで、
幸せな気持ちになれる。
彼の幸せが私の幸せって、
ずっと思ってた。

[アイドルきらり一般女性と熱愛疑惑]

なに?なんで?
どうして、?一般女性、、??
彼が幸せならと思おうとも叶わない。
裏切られた。
そんな気持ちが強かった。
彼は悪くないのに。
私がいけないのに。

私の心の灯火は、この日にふっと消え去った。

8/30/2024, 7:00:54 PM

香水

私の大好きな香水。
上品で、どこか華やかなこの匂いが好きだった。

ある日のバイト終わり、
疲れて重い身体を奮い立たせ歩いて帰っていた。
どこからともなく香ってくる。
私の大好きな香り。
その瞬間、
バッッッ
後ろから口をハンカチで抑えられる。
息が出来ない。苦しい。
もう死ぬのだと、はっきりと思った。

20代〜30代
180cm以上
細身、黒マスク、
逃亡中

この男に殺されかけた。
いつ殺されるか分からない。
それまで、いやこれからずっと、
私は犯人がつけていた香水、
大好きだったあの香水に怯えなくてはいけない。
どうしてなの?
バリーンッ
「もうこんな香水、要らないっ!!!」

8/29/2024, 2:38:33 PM

言葉はいらない、ただ・・・

「愛してるよ。」

「大好きだよ。」

「俺にはきみが必要だ。」

「きみの幸せが俺の幸せだよ。」

貴方のいない世界でどう生きていけばいい?

「幸せに生きてね。俺の分まで。」

愛が伝わってくる貴方の言葉が好きだった。
でも、今はその言葉達が憎い。
つらくなるだけだから。
言葉なんかいらない。
ただ、貴方に側にいて欲しかっただけ。

8/28/2024, 12:11:45 PM

突然の君の訪問

何気ない日々だった。
昨日も、今日も、
明日だって、そんな日になるはずだった。
私はただ、
幸せに、平穏に生きたいだけ。
それなのに、
私が何をしたって言うの?
平穏な日々を続けていたいだけ。

ギィーーー
バタン

ああ、来てしまった。
私の元にも。
もう、君が来てしまった。
死神の君が。

8/25/2024, 2:27:28 PM

向かい合わせ

AM 6時半
気だるさとともに電車へと乗り込む。
眠い目をこすりながら、
いつものように好きなアーティストの曲を
イヤホンで聴いていた。
いつの日か、忘れもしない。
あれは、雨が降っていて、
いつもよりも重いからだでなんとか電車に乗り込んだ日だ。
仕事で失敗して、一日中動き回り、心も体も疲れた次の日だった。
だからだ。
だからこそ。
いつも決まった席に座っている僕。
その目の前に向かい合わせで座ってきた君。
あの時落としたタオルを拾ってくれた君。
あの時からずっと、
君に惚れていたんだなあ。
柔らかな声も、笑うとなくなる細い目も、
綺麗で小さな手も、全て。

Next