朝方目が覚めた。
外に出る。
いつのまにか彼女に手を引かれ私は歩いている。
なんとも言えないような感覚と心地よさを感じる。
裸足で浜辺を2人歩く。
砂浜の熱を感じる。
波が足を追いかけてくる。
歩く、ただひたすらに歩く。
海につかり星を眺める
2輪の花が浮かんでいる。
彼女のことが好きだ。
彼女と私は恋人だった。
お互いがお互いのことを思い合い
両思いだったと思う。
自殺未遂をしようとした時、
泣いて止めてくれた。
嬉しかった。
彼女は余命わずかだった。
1年後に余命が尽きる。
いつまでも一緒にいられると思った。
運命を呪った。
余命が過ぎようとした時、病が良くなる奇跡が起き彼女が余命を過ぎても一緒にいられることが起きた。
ああ、私の神様はまだ隣にいるようだ。
その日は嬉しくて疲れてしまった。
朝隣にいるはずの彼女がいない。
ああ。私の神様は消えてしまった。
私はずっとなんとなく生きていた。
初めて告白された中学の3年、私は家庭が崩壊しつつある不登校の学生だった。
そんな時期に久々に見るクラスメイトがいた。
小学校の頃は特に考えたことはなかったが、久々に見た彼はやつれて少し刺々しかった。
「おっ久しぶりじゃん」
私がそう言うと、少し棘ありつつも
「まあ」
淡白な返事が返ってくる。
「保健室登校でも頑張ってこいよ〜私も保健室で待ってるからさ」
我ながらよくこんな言葉が出てきたもんだ。
彼はそれがきっかけか不登校なりに、保険室にはしっかりくるようになりよく私に着いてくるようになった。
私は彼の好意は薄々気づいてはいたが他に気になる奴がいて知らないふりを続けていた。
保健室に集まる奴らでメールのグループを作った。
そこから知った個人チャットで個人的にやり取りするようになった。
楽しかったし同じ趣味の絵を描くことがとても嬉しくて少し自分も気になりかけていた。
しかしいざ告白された。
メールで、
なぜ??
しかも流れで好きだから付き合って欲しいと言うのは違う気がする、そしてなぜか気になっていたはずが気持ち悪く感じた。
なぜ気持ち悪くなったかと思い返す。
あの時は友達とその返事の仕方を考えていた。
友達が気持ち悪いと言ったから気持ち悪いと思ったし、間違い無いと思った。
何人かと付き合ったが1番好きになってくれる人だったのではないか今でも勝手ながら後悔する。
なんで気持ち悪い人間だろうか。