語り部シルヴァ

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4/13/2026, 10:09:56 AM

『快晴』

雲ひとつない空なのに太陽がどこにも見つからない。
お昼休憩にでも行っているのかなんて思いながら
空を公園のベンチから見上げていた。

夏のギラギラした快晴とは違って、
心地よい春風が吹いて
程よい温かさ。
目を瞑って春を感じれば瞬く間に夢の世界へ行けそうだ。

静かな空間に春風で葉の擦れる音と
ウグイス、すずめのさえずり。

最近切羽詰まってたけど、
一旦置いといて休むのも悪くないな。
...時々ね。毎日だときっとダメ人間になっちゃうから。

語り部シルヴァ

4/12/2026, 11:18:00 AM

『遠くの空へ』

窓を開けると澄んだ春風が吹いている。
机の中を漁って必要無さそうな紙を取り出す。
折れ目をまっすぐつけて、
対照的になるように折って...

よしできた。紙飛行機第一号。
腕をまっすぐ伸ばして...
腕で飛ばすじゃなくてふわっと離れていくように。

優しい春風に乗って紙飛行機は
左右に少しぶれながらも
学校の窓から静かに飛んでいった。

語り部シルヴァ

4/11/2026, 10:24:26 AM

『言葉にできない』

葬式は順調に進んでいるようだ。
泣いてる人、悔やんだ顔をしている人...
思った以上に沢山来ている。

想像以上だ。
泣いている人に声をかけようにもかける言葉が無い。
伸ばそうとした手を下ろした。

...

言葉が出ない。いや、出せないか。
この気持ちはなんだろう...いや、もう心も無いか。

この葬式は俺の葬式だ。
死人には心も口も無い。

語り部シルヴァ

4/10/2026, 11:27:18 AM

『春爛漫』

朝まで降っていた雨は止み、
透き通る青が顔を出していた。
車たちは花びらで化粧されたまま走り、
雨上がりに吹く風は普段感じる湿気と花びらを飛ばす。

桜のカーペット、桜のカーテン、桜の雨...
淡いピンク色が視界を覆い尽くす。
たくさんの春が昼時に溢れる。

このまま近くのベンチでお昼寝出来たらどれだけ最高か...
なんて思いながら近くに公園のベンチを見つけた。
...が、雨でべちゃべちゃだった。

残念ながらベンチでお昼寝はまた今度だ。

語り部シルヴァ

4/9/2026, 12:04:20 PM

『誰よりも、ずっと』


「それじゃあ、行ってきます。」
少しくたびれた装備を纏って君はクエストに向かう。
少し前まで見習いだったが、色んなクエストを
一緒に行ったことで一人でクエストに行きたいと頼まれた。

なんだか僕から離れていくのは寂しかったが、
愛弟子となった君の成長する機会を邪魔しては行けない..

笑顔で行っておいでと背中を押すのが僕の役目だろう。
少し不安そうにこっちを見てきたので
君ならやれると目で伝える。
思いが届いたのか、君は表情をキリッとさせて
そのまま進んで行った。

君ならできる。
無事に帰ってくることを願いながら
君の帰りをここで待つことにした。

語り部シルヴァ

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