『ずっと隣で』
入学した時から仲良くなれると直感がした。
予想通りで、俺たちはずっと一緒だった。
部活も一緒で同じ高みを目指してた。
男の友情ってやつなんだろうか。
どんな時も互いを高め合えた。
...あいつが推薦されるまでは。
同じ力量、同じ結果だった。
なのにあいつだけが推薦された。
なんでなんだ。
あいつの横に俺は相応しくなかったんだろうか。
あいつがいなくなった隣の視界は異様に広く感じて、
自分が余計にちっぽけに感じた。
語り部シルヴァ
『もっと知りたい』
今まで人に興味がなかった。
本当言葉通りで興味を引かれる人間が私の中にいなかった。
地元の高校より、
ひとつ街離れた場所に立っている高校を選んだ。
地元の人間は知り尽くしているようなものだったから、
きっと面白くないと思って離れた高校にしたのだ。
今日は合格発表。合格はしているものだと思っていたからあんまり嬉しさは込み上げてこなかった。
それよりも自分と同じく
結果を見に来た人の方が楽しみだった。
もしかしてと期待すれば知らない人間ばかり。
個性が濃くて我が強い人がいる。
なんてことだ。ものすごく楽しい。
こんな面白い人たちとの高校生活は楽しめそうだ。
入学したら...みんなのことを知ろうじゃないか。
語り部シルヴァ
『平穏な日常』
世界は思った以上に簡単に手に入った。
思想が似たこの人は満足そうだった。
「これで誰も傷つけずみんな愛せる。」
なんて目を輝かせて言っていた。
確かに...僕も望んでいた世界平和が作れそうだ。
ふたりで手を取りあって手に入れた世界。
その最初の日というものは思ったより静かだった。
正直もっと文句が飛び交うかと思っていたが、
急な世界政府にあったかせいか、しんとしていた。
平穏な日常の第一歩。
いいスタートを切れたんじゃないかなとふたりで乾杯した。
語り部シルヴァ
『愛と平和』
僕が願うのは世界平和。
誰も争うことなく、みんながみんなを思いやる。
そんな世界と平和が欲しい。
私が願うのは愛。
愛し愛され、お互いが愛を育む。
そんな全てが愛されて欲しい。
僕と君は波長が合うかもしれない。
私とあなたは思いが似ているかもしれない。
2人なら、思い通りの世界を描けるかもしれない。
それなら...2人が世界の頂点に立ったなら?
きっと素晴らしい世界になるでしょう。
誰もが愛し愛され、平和な世界を...
語り部シルヴァ
『過ぎ去った日々』
卒業式を終えて、
部活に入っていた人はそのまま部活での卒業式を...
ほぼ幽霊部員だった文化部の俺は屋上で夕焼け空を見ていた。
人が想像するような青春を俺は送ってこなかった。
学校行事に振り回され、
イベント事に盛り上がるクラスに振り回され...
なんだかずっと振り回されていたような気がする。
まあ、参加権がこちらにあったならすぐ帰っていただろう。
あっという間だった。
大人になったらこんな日々も後悔が募るんだろうか...
普段なら抱えるほどの花束を持つはずだっただろう両手は
空を掴み、開いた手には優しい春風が吹く。
...さようなら。最後の屋上での時間を終え、
いつも通り家に帰ることにした。
語り部シルヴァ