→短編・個性的
「家族で、野鳥園に行きました。南の国の赤い鳥や、北に住んでる白くてフワフワな小さい鳥、全然動かない大きな灰色の鳥など、たくさんの鳥がいました。本当に色とりどりでした」
……うっわぁ〜。
職員室で宿題の作文を添削していた私は頭を抱えた。課題は、「色とりどり」を使って短い文章を作るなので、先の作文に問題はない。そう、問題はない、のだ。
しかし「色とりどり」の「とりどり」の下に、消しゴムで消された「鳥々」がうっすらと見えている。つまり、この生徒は、「色とりどり」を文字通り「多種多様な鳥たち」と理解している可能性があるのだ。
しかもこの子は、かつて美術の時間に自画像を描く際に自分の腕に絵の具を乗せて肌色を調色しようと試みた実績の持ち主だ。
純粋というか、一本木というか……、このまま伸ばしてほしい個性であるのと同時に、今のように悩ましい問題も与えてくれる。
さぁて、どうするかなぁ〜。
私は大きく伸びをした。とりあえず、自販機でコーヒーでも買って休憩しようっと。
テーマ; 色とりどり
→久しぶりに……
イチゴのショートケーキを作った。
生クリームを絞るのが苦手なので、星型でチョイっと丸く絞る程度にして、イチゴを飾る。簡単デコ。なんとも素人満載。
ところが、イチゴを粉糖でおめかしすれば、アラ不思議! あっという間に見栄えが良くなる。
初冠雪をいただいたようなイチゴの妙なることよ。
テーマ; 雪
→雪
駅に向かう道すがら、コンクリで固めたみたいな暗い空から、重たい雪が降ってきた。
商店の軒下を借りて、折りたたみ傘を取り出す。灰色の空の下に黒い傘の花を咲かせる。
コートの胸元にひとひらの雪が舞い込んできた。まるでそいつは、他の雪から避難するように僕にしがみついている。雪の世界にもハグレモノがいるのかもしれない。
そんなことを思いながら、駅までのひとときを連れ立った。
しかし駅に着いたときには、小さなソイツはもう消えていた。
テーマ; 君と一緒に
→バレバレ
冬晴れに
お呼ばれして
身バレして
晴々
テーマ; 冬晴れ
→推進力
嫉妬でも羨望でも、希望でも、喜びでも怒りでも、何でもいい。
活きるために前に進む力があるなら。
テーマ; 幸せとは