→こんな日も、ある。
冬の始まりは、
1年の総決算と新たな年を迎える、
それらの準備で気忙しい。
大掃除やら、年賀状やらが、
ちらちら顔をのぞかせ始める。
億劫だなと思うけれど、
何もしないのも気持ちが悪い。
―ってなことで、
鈍い頭にカツいれて、
重い腰を上げることになる。
唯一ワクワクで励むのは、
来年の手帖づくり。
来年の手帖は、
Leataiという台湾メーカーのもの。
手帖カバーが、ちょっとゴツゴツした紙製。
小さな池を上から覗いたように金魚が泳ぐイラスト。
可愛いんです。
すんげぇ可愛いんです。
しかもノートの書き心地が素晴らしい。
この手帖に出会えてよかった。
えぇ、えぇ、自慢です。
これは自慢ですヨ。
たまにはいいじゃないですかぁ~。
テーマ; 冬へ
→砂漠の月夜
普段、月の恩恵なんて感じたことなくて。
そもそも、月がこんなに明るいことも知らなかった。
新婚旅行に、サハラ砂漠を選んで正解だった。
サハラ砂漠の真ん中でキャンプ。
とても寒くて、とても静かで、とても暗い。
君に、月のスポットライトがあたる。
僕は、その眩しさに目を細めた。
テーマ; 君を照らす月
→甘えか、それとも疾病か? 脳ミソを洗いたい。
「今は休養を一番に……――」
心療内科で一番よく言われる言葉が、呪いのように頭を巡っている。
だから、平日の日中に散歩をしている。
何もしてないのに、何もしたくなかった。
小学校の脇を通った。音楽室からピアノに合わせた合唱が聴こえてくる。日常を生きることのできる小学生に嫉妬した。
街路樹の木陰が、地面に揺れる。
曖昧な輪郭の木漏れ日の跡が、わなわな動く。
ぼんやりとその陰の動きを追っていると、吐き気がしてきた。
もう無理だ。散歩は終わりだ。
家に引き上げる。
蛇口をひねってコップに水を入れる。
飲む前に、ベッドに倒れ込んだ。
何もない一日が終わる。
テーマ; 木漏れ日の跡
→続・屁理屈タロウ
ささやかな約束?
それって、ヤバくない?
だって、「ささやか」ってさぁ、抽象的すぎて絶対に揉めるやつじゃん。
試しに、二人同時に塩でも摘んでみなよ。
絶対に同じ分量摘めないから。
つまりさ、相手の「ささやか」は、アンタにとって「重い」約束かもよ?
ハイリスクローリターン!
くわばらくわばら。
テーマ; ささやかな約束
(タロウ初登場・10/23)
→二元論
善であれ、悪であれ、
純粋な祈りの果てに産まれた、
煮凝った何かは、
希望?
それとも、
絶望か?
テーマ; 祈りの果て
(しもた!
昔、同じタイトル使ったかも知れん!)