一尾(いっぽ)in 仮住まい

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11/9/2025, 5:31:08 PM

→隣の芝生は青く見えるか?

予期不安でパニックを起こす私は、心に余裕がない。私の心を動かすのは不安だけで、ポジティブな気持ちは心に響いてくれない。
とても心が狭くなっているのだと思う。しかも心の整理整頓もできていない。
汚部屋ならぬ、汚心。自分で書いていて、泣けるくらいしっかりくる酷い言葉だ。汚心。
少しばかり気晴らしにと、食べ物フェスに出かけてみた。
到着する前に挫折した。心の拒否が、体を縛った。フェスに向かう人々に逆らって、帰路につくことになった。私と対向に進む人々の、楽しげな笑顔や会話と何度も行き交う羽目になった。私だって、行くつもりだった。美味しいものをたらふく食べたかった。今ならまだ行ける。彼らの流れに乗ってしまえ。何度もそう思ったけれど、無理だった。私の足は、会場から遠ざかる為にしか動いてくれなかった。
「みんな、イイな。楽しそうだな」と、羨ましくなった。その笑顔すべてが、本物かどうかも知らないくせに。
隣の芝生は青く見える。しかし、私が羨んだ青い芝生を、嫌いだと思う人だっているだろう。
誰の心も、誰にも見えない。
そんなこんなで、自分の心と世間の間にある境界線は、今日もピリピリ揺れている。


テーマ; 心の境界線

11/8/2025, 4:34:58 PM

→夏の名残

ベランダを掃除すると、薄玻璃のような透明の羽根が出てきた。
手に取ってみると、ポロロと砕けた。
トンボの羽根だ。
完全に、夏が去っていった。

テーマ; 透明な羽根

11/7/2025, 2:56:54 PM

→かまくら、雪うさぎ、甘酒、竹灯籠、ロマン

豪雪地帯に縁のない人生なので、雪に憧れを抱きがちである。
真っ白な雪でかまくらを作って、小さな雪うさぎは万両の実と葉でお化粧品、温かい甘酒を持ち込んで、竹灯籠のチロチロする灯火を囲んで、シンシンと降る雪を眺めたい。
甘いロマンと共に、マロングラッセもオヤツに持ち込もうかいな。


テーマ; 灯火を囲んで

11/6/2025, 1:38:43 PM

→ワードローブ

マラソン大会で「一緒にゴールしようね」と約束していたのにラストで猛ダッシュの裏切り――。今年の夏の終わりは、そんな感じだったように思う。
なぁ、夏よ、さっきまでチンタラしとったクセに、何で急に去って行きよってん、と。だからといって、夏と併走したかったのではないよ。暑さでバテバテやったし。
でもな、夏が急に居なくなった上に、猪突猛進の冷気のおかげで、私のワードローブめちゃくちゃやねん。着るはずやったのに出番を奪われた秋物。まだ着る可能性があるかもと残していた夏物。朝夕の寒さに慌てて出した冬物。
そんなこんなで、今年の冬支度はカオスなワードローブの整理から始めようと思う。


テーマ; 冬支度

11/5/2025, 3:57:56 PM

→ちょっと恥ずかしいねんけど……

私の趣味、刺繍を刺すことやねん。何で恥ずかしいって思うんやろね? 
変やね。まぁ、いいわ。刺繍に話を戻すな。時間あるんやったら読んだってや。でも、皆さんの時間を止めてまで読むようなコトちゃうけどな。
さてもさても。
大きな布にチマチマ刺繍。サテンステッチ、ケーブルステッチ……他にも諸々とステッチを施してゆく。一目一目が積み重なって模様になる。
とにかく時間がかかる。そして段々と布が重くなってきよる。あ~、時間を縫い付けてんなぁ、とズシリとくる重みにそんなことをしみじみ感じ入る。
出来上がった作品は、私の時間の標本である。


テーマ; 時を止めて

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