→ループを断ち切れ!
目の前のことに集中できず、過去のことや未来のことばかりが気になる。
仕事をしていても、遊ぶことばかりを考えてしまう。
仕事が終われば、気が散っていた自分に嫌気が差す。
そんなふうに、何をしていても『今』と向き合えない。
そして、寝る前に決意する。明日からは、もっと今を生きよう、なんてね。
駄目だねぇ、こうして先送りにして、過去を悔やんで。
悪循環だ。
自分の意識は『今』にしか存在しないのだと、誰か私にハサミをくれないかい?
テーマ; ここにある
→ひらひらと細く、赤い帯の揺れること。
川遊び。
水底の石で足裏を切る。
血。
足裏に熱い痛み。
川の流れに赤い帯を引く。
生き血の帯。
しばらくたゆたって、川に散ってしまった。
テーマ; 素足のままで
→Good luck.
進む気概か?
後退する勇気か?
どちらにせよ、
それは貴方が下す貴方だけの決断だ。
テーマ; もう一歩だけ、
→貴方へ
ここでしか会わない人たち。
貴方も私も、お互いに、
見知らぬ街の見知らぬ者たち。
それでも、
チョビっと知り合いみたいな気持ちで、
今日もハートを送りあうんだな。
テーマ; 見知らぬ街
→短編・その雷は、私の心に届かない。
雷が鳴った。
1、2、3……、私は稲妻と雷鳴の間隔を数える。そしてもう一度、1、2、3、4。雷鳴の大きさに反比例して、雷は遠い。
こんなふうに雷の遠近を測る方法を知ったのは、ずいぶんと昔。まだ小学生のころだ。映画がそれを教えてくれた。調べもせず、そう信じているだけ。
貴方が怒っている。
まるで日本画の雷様のように顔を真っ赤にして、何度も、怒りの雷を落とす。
食後のコーヒーをあなた提供するタイミングが悪いというのが発端だった。そこからは、いつも同じ流れ。なし崩し的に色々なことを持ち出して、私を詰じる。
大きな声を上げれば、私を威圧できると思っているのだ。
昔は確かに私も震え上がったものだけれど、何度も同じことを繰り返すうちに、私の心は慣れてしまった。いきなりの怒鳴り声に驚きはするが、数を数えて平静を取り戻すことを覚えた。習慣から得た学習だ。
もはや、怒号は遠雷。ただ聴いている。
この雷が私の心に届くことは、もうないだろう。
テーマ; 遠雷