一尾(いっぽ)in 仮住まい

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6/1/2025, 1:50:05 PM

→雨上がり、逆上がり

鉄棒下の水たまりを
ものともせずに逆上がり
天から落ちた雨粒を
天に向かって跳ね上げて

鉄棒を引き寄せて
グルンと一回転
360度、天地、地天
おかえりなさい
足元に、空の青が映る水たまり

このまま手を離したら
水たまりの空にダイブできるかしら?


テーマ; 雨上がり

5/31/2025, 3:39:32 PM

→享楽主義者の哲学

「勝ち負けなんて」???
これまた、すごいセリフが飛び出したもんだ!
ハハ、平等を気取ったつもりか?
そりゃ、いくらなんでも物事を斜に構え過ぎだよ。そこに賭ける努力までも蔑ろかい?
「勝ち負け上等!」
それくらいの啖呵を切るくらいの気概と余裕で、世の中を愉しんだほうが何かと楽だぜ。

テーマ; 勝ち負けなんて

5/30/2025, 11:57:44 AM

→どうやら……

ここで拝読する限り
人の想像力は無尽蔵、との解を得たので
物語の数列は
無量大数だと思う。

テーマ; まだ続く物語

5/29/2025, 2:11:18 PM

→短編・未練がましい

「だからね……ーー」
 彼女が言いにくそうに僕から顔を背けたので、僕も天を見上げた。
 薄曇りの雲が、空の高さの限界を作るように広がっている。
 どうして僕らはこんなところにいるんだっけ? 
 そうだ、思い出した。僕は彼女とデート中で、手を繋いで公園を歩いてたんだっけ。これからどうするって相談したら、彼女はいきなり手を振りほどいて話し始めたんだった。
「私、もう貴方とは……ーー」
 彼女は、途切れ途切れに話し続けている。僕は依然として空を仰いでいる。きっと彼女も僕を見ていないのだろう。言葉はコミュニケーション手段の一環だが、果たして今の状況もそう言えるのだろうか? 
 僕たちの隣を、学生たちが通り過ぎていった。別れ話かな? 彼らのヒソヒソ声が僕に現実を突きつける。
「今日で終わりにしたいの……」
 それまでの言いにくそうな様子を吹っ切るように彼女は宣言した。まるで学生たちに後押しされたように。
 僕は相変わらず彼女に向かい合えない。雲ばかりの空に起死回生の気配を探す。
 雲の隙間に鳥が見えた。それを指さす。
「ねぇ、あれ、渡り鳥かな?」
 彼女のため息と、遠ざかる足音がした。

テーマ; 渡り鳥

5/28/2025, 2:35:17 PM

→さらさら

この静かに滑り流れるようなイメージは、ゴシック体では表せないと思う。
さらさら
さらさら
さらら さらら
うん、やっぱり楷書体や明朝体の、「トメ」とか「ハライ」が似合うよな。

テーマ; さらさら

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