→酔っぱらいの戯言を聞いておくれよ……
ここで出会った方々、さらに青いハートをくださった方、こちらからハートを送りつけた(なんと一方的!)方々、
大好きだよ! センキューですだよ! 愛いっぱいななりよ!!
これからも宜しくでござるよ。
浮かれ気分で宅呑み中。アマプラで『アビゲイル』(ジャンル; バレリーナ吸血鬼モノ)を観ながら。
そして翌日、調子乗りのこの文章に自分が一番恐れ慄く……。
テーマ; 好きだよ
→毎年、挑戦していること
季節の移ろい。
冬から春へ。
朝夕の冷え込みが少し緩んだ。
桜の開花を待つ。
花がほころびゆく、
満開のその過程を目で追いたいと。
今日か、明日か、
目端に薄ピンク色を捉えて立ち止まる。
この時期は風景を追うのに忙しい。
それなのに、
毎年見逃すのだ。
ちょっと余所見をしているうちに、
桜は素知らぬ顔で満開になっている。
今年も見逃した。
来年こそ、桜の開花を見守りたい。
テーマ; 桜
→短編・世界の終わりを、君と。
「4月4日、世界が終わります。」
そのニュースが速報でもたらされたとき、誰もが嘘だと思って取り合わなかった。
「政治のヒトって、タイミングのセンスないよねぇ」
彼女はバックパックに荷物を詰め込みながら笑った。今から3日前、速報はエイプリルフールに発信された。
「平常から色々とやらかしてるから信用ないよね」
僕はそう言って机の上の阿蘇山観光マップを手に取り、彼女と揃って部屋を後にした。電気に通っていない薄暗い廊下を歩く。僕たちの他には誰もいない。ほんの数日前まで、朝食時のこの時間、さぞにぎやかだったことだろう。余暇を楽しむために訪れた観光客と、それを相手する従業員。
しかし、もはや余暇の必要も金を稼ぐ必要もない。世界が終わろうとしているのだから、未来への投資の無意味だ。
ニュースの第一報は無視されたが、全世界の為政者たちが世界の終わりを理由に政治を放棄し、自分本意に振る舞い始めたところで、世界中がやっと事態の重要性に目をむけた。
それからはあっという間だ。恐怖の伝播は電波に乗り、情報の網目に広がった。しかしそれはあっけなく終わった。インターネットは素晴らしい発明だが、電気なくして存在することはできない。叡智とエンタメと僕たちを繋いでいた小さな四角い機会は、沈黙しただの文鎮になった。世界が、自分の国がどんな有り様になっているのか、もう知ることはできない。
何かのために働くことをやめた人類はそれぞれが勝手気ままになった。暴力、略奪、自暴自棄。速報の翌日、日常はまるでどこかで読んだ世紀末マンガのような有り様になった。まっさきに貨幣の意味が消えた。社会性は失われた。しかし僕が驚いたのは、為政者の誰も核のボタンに手をかけなかったことだ。それが自制心なのか、他人など眼中にないからなのかはわからないが、それだけは評価したいと思う。上から目線? 何をいまさら! 今や上も下もない世界で僕が誰にマウント取ろうとどうでもいい話だ。
「世界の終わりに阿蘇の噴火口が見たい」
彼女は言った。「セカイの終わりって、人類が終わるのか、地球が終わるのか、どっちかわかんないし」
僕たちは同棲中のカップルで、来たる4月5日が結婚式だった。
諦めの中に好奇心をのぞかせた彼女のその一言が、僕たちの旅の始まりとなった。彼女の強さが僕を強く惹きつけた。
僕たちはその旅で、サイアクなものを数多と見ることになった。社会性の首輪の外れたニンゲンは凶暴な野良犬よりもたちが悪いことを知った。しかし同時に、多くの優しさにも触れた。
僕たちは拝借したレンタカーで熊本を目指した。その道中、無償で食事を提供してくれた人、車の不調に手を貸してくれた人、僕たちの結婚式が世界終末の翌日だったと知り、簡単なお祝いをしてくれた人など、人の温かさが尽きないことも知った。
そして4月4日の今日、僕たちは阿蘇山の火口にたどり着いた。
「地球の音がする」
茶色の砂と大きめの砂利を踏みしめて、僕たちは火口を見下ろした。
僕たちの他には誰もいない。思った以上に静かで、僕は彼女の言葉の意味がわからなかった。
「地球の音?」
「風の音とか、あと、この静けさ。人がいないからだね。きっとこれが地球の音」
歌うように言った彼女の手をそっと握った。それまで気丈だった彼女が、はかなく消えてしまうかと思った。
「怖い?」
「うん」
「僕も」
風の流れが変わった。それまで向こうに流れていた噴煙が僕たちを包んだ。まるで霧だ。僕たちは手だけでなく、お互いを抱きしめた。優しく、強く。
「でも、私、君と2人でこうしていられる今が幸せだよ」
「うん」
そうして待つ。
世界の終わりを、君と。
テーマ; 君と
→威勢イイね。
空に向かって空砲を撃つ
ドッカーン!!
青空一発 アオハル玉砕
ささくれたひねくれ者の、空威張
テーマ; 空に向かって
→実は……
内緒にしてたんですが、私の正体は商業小説家です。作品がドラマの原作になったこともありますです。
改めまして、はじめまして!
これからも宜しく!
てーま: 四月馬鹿
……はい、ごめんなさい。
テーマ; はじめまして