仁知夏

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8/19/2022, 8:21:30 PM

青とか赤とか。
紫とか白とか、黒とか。
空って色々な表情になる。
綺麗なんだって。
ぼくには、全部モノクロに見える。

8/18/2022, 11:03:16 AM

貴方が1番美しい。
あの子よりも、彼奴よりも、元彼よりも。
貴方が1番美しいんだよ。

わたしは鏡にそう伝えた。

8/17/2022, 3:07:33 PM

彼が僕を乱したんだ。
幼いながらに求め合ったが、幼いが故に強い罪悪感に飲み込まれた。
そもそも、本当に僕を愛してたのなら、強いることはしなかっただろう。でも僕は、君に最初を奪われた。その時に、僕は君が大嫌いになったんだ。
もう、あれから何年も経つ。でも今まで忘れたことは、無い。君はそれだけのことをしたんだよ。幼馴染だからって、許せないこともある。誰にも言えないんだ。君が、僕の初めてがあんなんじゃなかったのなら、僕はマトモな恋愛が出来てたって、心の底から言えたのに。
君のせいで、否、お前のせいで。
俺は、性欲と恋愛の区別が付けられなくなった。
捨てられない、この観念は。

8/16/2022, 4:30:43 PM

誇らしさというものは、ある種自己満足とも言える。
誰もが羨む才能も、きっと、羨望と自慢が交差する自己満足の世界に存在する。
私は彼女に、それに似たような感情を持ちながら、自身と重ねる部分があった。
私だってあの子のように褒められたくて、私だってあの子のように好かれたかった。しかしながら、私はいつだって劣等生で、下から数えた方が随分早かった。だから、確実にあの子よりも能無しであの子のようなものは何も無かった。
しかし、その子の成果すら覆して私が褒められたのは、これだった。
文章。
卒業文集の、なんてことの無い四百字が、あの子よりも勝っているというのだ。今まで私が貼られてきた「劣等生」のレッテルは、その、たった一枚の原稿用紙で値札が貼り変わった。
彼女はそんな私を見て、さすがだね、と言った。
今まで思っていたのなら、もっと早く伝えてくれれば良かったじゃないか。何を、今更。
だけど、地に落ちた私という概念は、その言葉に興奮していた。私にも才能がある、自慢出来ることがある。凄いだろう、ほら、ほらもっと、私を見ろ。
他者からの羨望の眼差しと、自己満足の世界が繋がる。他意識と自意識が、交差する。
上手い文章が書ける、この「私」が、何よりも、どんなものよりも誇らしいのだ。