Nero

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6/23/2025, 11:27:47 PM

〔子どもの頃の夢……なんだっけ?〕
と思って、久しぶりに幼稚園の頃のお誕生日カードを引っ張り出した。先生と一緒に手形ペタペタしたり、将来の夢を書いてた記憶がかすかにあったから。

取り出したるは年長さん、ばら組さん時代である。

うさぎさんとゾウさんと風船とまぁ、カラフルな表紙。
うわ~、懐かしい~と思いながら何の気なしにペラっと表紙をめくった。

「わたしのしょうらいのゆぬは、かべになりたいです!」

……???

待って。………待って???

日本語的な文法がおかしいのはまぁいいや。字が下手っぴなのもいいよもう。めがぬになってるけどいいよなんか、…、かべ??

かべ………、?(放心)

確かに小さい頃から人見知り気味ではあったし、先生におてて繋いで仲間に入れてもらってたよ?でも、周りのみんなが、

「お花屋さん!」 「けいさつかん!」 「先生!」

とか言ってる中、いやまださ、

「人魚姫!」 「仮面ライダー!」「ぷいきゅあ!」

は良いと思うんです。人(?)だし。まだ可愛いよ?
うん。幼稚園生だものね。

壁って…壁って………つまりは無機物では?(混乱)

…あの頃の“わたし”よ、なんでそれをチョイスした?
…この頃からオタク要素が形成されていた?
そんなことはない。から、つまりは、純粋に壁になりたかったってこと、おま、え?どうするつもりなの??
…先生よくニコニコしながら見ててくれたよね…
ありがとう先生。おかげで今の僕は混乱の真っ只中にいます。あの時は逃げ回ってごめんなさい。今もお元気ですか。

あの頃の“わたし”、子どもの頃の夢は、ある意味叶ってるよ、おめでとう。嬉しくないな。
今の夢は、程よく生きることです。あ~、夢がないなぁ。


#子供の頃の夢

追記:震える手で小学1年生の自己紹介カードを見ました。
イラストレーターになりたいって書いてました。
ありがとう、1年生の“わたし”。無機物卒業おめで
とう。

6/22/2025, 10:42:37 PM

どこにも行かないで。
お願い、僕と一緒にいてよ。

なんて、感情むき出して、言えたら楽だったのにね。
見栄張って、取り繕って、結局言えないや。

友人たちは皆、綺麗になって、美しく羽ばたいて行く。
大人になって行く。

…彼氏出来たとか、彼女できたとか、嬉しそうに話してくれる。幸せそうで、楽しそうで、……哀しい。

僕ひとりだけ、子どもみたいだ。
…友達とられた、とか思っちゃって。
…ひとりだけ、置いてかれたって、思っちゃって。

子どもじゃん、僕。……重たいのかなぁ。

とか、思いながら

ヘラヘラと笑みを浮かべて、

「デート?楽しんできてね!」

「また惚気?アハハ聞く聞く~!」

と手を振るのです。
僕の意地なのです。それは。外ヅラで守っているのです。

もう片方で、服の裾、握りしめながら。

……本当は、どこにも行かないで、って、言いたい。
………貴方は、いつまで僕と一緒にいてくれるかな。

#どこにも行かないで

6/22/2025, 3:44:56 AM

君の背中が、前から降り注ぐ眩しい光から陰をつくってくれていたの。
だから僕は、安心してついて行けた。

眩しい世界から、君が守ってくれていたんだ。

追って、追いかけて、そのうち追いつけなくなった。

そして気づいたんだ。
君の歩む道が光っていたんだって。

僕だけの道は、ずっと暗かった。
照らしてくれていたのも、君だった。
あぁあ、これからどうしようかな。

君は、もういない。


#君の背中を追って

追記:ハートが300になりました。つけてくださった方、ありがとうございます…!

6/20/2025, 10:59:54 AM

あの子が好き。
素敵なものも、好き。
美しい人も、ものも、風景も、好き。
推しも好き。
自分だけの、好きがあって。

嫌いなものももちろんあって、あんまり言いたくないけど。マイナスなイメージだものね。

人には嫌われてるものも、好きになったり。
人が好きなものを、嫌いになったり。

重なって、争いになったり、喧嘩になったり。

あれは好き、これは嫌い。

いいじゃん、不干渉で行こうぜ。
あの子はあれが好き、でも自分は嫌い。
それだけ。

そのうち、ひょっこり変わってたり、変わらなかったり。
影響し合って、こっそりハマってたり。とか。

自由気ままでいいんじゃない?

好きなものを好きって叫べること、
嫌いなことも、嫌いって言えること。

それが、人から見てどうであろうとさ、
そう思える心が、
感情が、

“自分”って、やつが、在るってことでしょ?


#好き、嫌い

6/20/2025, 12:44:12 AM

そう言えは、卒業式も雨だったなぁ…。
なぜか修学旅行とかの行事、毎回雨降ってた。
日頃の行いですね!なんて先生も呆れてたっけ。

「泣くと思う?」
「いや、そういうタイプじゃないでしょ僕達」
「いや、Neroは泣くね」
「泣かないわ!」

なんて、式の前はケラケラ笑ってたけど。

胸にコサージュつけて。
制服整えて。
立ち上がって、返事して。

歌のあたりから割と涙出てきちゃって。
退場のとき、先生も潤んでるの見ちゃって。

涙腺、崩壊して。

ぶっさいくな泣き顔晒しながら退場したなぁ。
…恥ずいな。普通に。

いい式だった。ホント。
いいクラスだった。本当。

クラスの最後の挨拶でね、
いつも泣かない、泣きそうにないあの子が、
ポーカーフェイスのあの子が、
3年間、唯一ずっとクラス一緒だったんです。あの子と。

「仲良くしてくれてありがとう」
「友達でいてくれて、ありがとう」

なんて、泣きながら言ってくれたものだから、

涙止まんなかった。

アオハルかよ。アオハルだわ。

帰るときには、雨も上がってて。
湿った空気、雨の香りのなか。
目の周り赤くして、みんなで笑いながら写真を撮った。

涙の跡、さらり。キラリ。
忘れられない、あの頃のこと。

思い出しては、ほろり、ほっこり。

まぁ、また今度遊びに行くんですけれどね。
リア充じゃないけど、アオハルしてんなぁ。



#雨の香り、涙の跡

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