オトネコ白玉

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11/15/2024, 3:12:23 AM

「秋風と童心」
秋風ぴゅうぴゅう寒い中
寄り道する子はいけない子
いつか、落ち葉に誘われて
帰りの道がなくなるよ

秋風ぴゅうぴゅう寒い中
いたずらする子はいけない子
いつか、どんぐり追いかけて
冬の谷間に落っこちる

秋風ぴゅうぴゅう寒い中
暗くなる前に帰りましょ
そうして、いい子を目指したら
迷いも消えると思ってた

けれど、まだまだ背伸びのまんま
心は地面に置き去りで

もう
風も
落ち葉も
どんぐりも
喋りかけては
くれないのにね
お題:秋風

――――――――――――
お久しぶりです。ようやくいろいろ落ち着いたので、またぼちぼち再開。

8/5/2024, 10:25:41 AM

「僕は鐘」

あっちへ行って
こっちへ行って
頭はぐらぐら
りんごんごん

あっちに押され
こっちに押され
世界は 廻る
輪ごんごん

脳みそ揺れる
ぐわん ぐわん
思考を飛ばして
ぐわん ぐわん
柔らかな皮膚は摩耗して
脈の鳴動を
繰り返す

空の泣き声
くわん くわん
涙流せど
知らん 知らん
大きな図体で場所を取り
今日も
ぐわらごん
過ごすだけ

お題:鐘の音

7/18/2024, 1:56:11 PM

「生憎」

いつか、
お前につけられた
痛みの時効を知っているのは
この世に一人
私だけ

お題:私だけ

7/17/2024, 5:11:48 PM

「Sweets Memory」

幼い僕は
クッキーに
ケーキに
キャンディに
チョコレートに
ポテトチップスに
記憶の欠片をつめこんだ

大人の僕が
頬張るたび
思い出が
沁み出してくる

お題:遠い日の 記憶

7/3/2024, 1:53:32 PM

「未来へ行く時」

この道の先は
確実に、未来に繋がるけれど
同じ場所に
あなたと立てる自信は
ない

自分で辿ってきたはずなのに
どこかで、自分自身すら置いてきてやしないかと心配になるんです
この僕は

いくじなしで
ごめんね

それでも、向いた方が前進の1歩目と信じて
踏み出してるんです

お題:この道の先に

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