桜月夜

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5/8/2026, 3:30:13 AM

   : 初恋の日


新しい祝日が考案されました

6月17日 初恋の日

梅雨で湿っぽい季節に、あえて
可愛らしい傘をさして
出掛けてみたくなりそうな

淡い光を込めた祝日に
少しだけ気分が踊る

初恋の人と会って話したり
初恋話で盛り上がってみたり

そうか…初恋の人に告白するのも
いいかもしれない

バレンタインとはまた違って
こっちの方が伝わるかもしれない

私に初恋なんてあったのかさえも
思い出せないけれど
そんなことはどうでもいい

密かに思いを馳せる日が
できたということは、何だか
とても楽しい気がする

皆はどう思う?


                   桜月夜

5/7/2026, 5:48:27 AM

   : 明日世界が終わるなら…


明日世界が終わるなら…

この言葉を投げられた時
私はふと、あるシーンを思い出した

映画 タイタニック

皆が我先にと逃げ惑うシーン
あんな場面に遭遇すると、人は
正気ではいられない

しかし、ある母親が、自分たちは
到底助からないと悟った時
その母親は、最後の最後まで
子どもたちを不安にさせないよう
船室のベッドで寄り添い
優しく寝かしつけた…

唯一あのシーンだけ、涙がこぼれた

自分だったらどうしていただろうか?

綺麗事ならいくらでも言えるだろう
僕はどうなってもかまわない、でも
君のことは、命にかけても僕が守る!

てなことを言うヤツに限って
彼女を突き飛ばして自分だけ
猛ダッシュで逃げて行くのがオチだ

こればっかりは分からない

そう、誰にもね…


                  桜月夜

5/5/2026, 11:43:22 AM

   : 君と出逢って、


君と出逢って、僕は変わった
いや、変われたんだ…

今までの僕は、灰色だった
感じることができなかった

でも君は、そんな僕を怖がることもなく
真っ直ぐに見つめてきたよね

手を差し伸べると嬉しそうに
小さな体を預けてくれた

こんなに小さいのに、心が震えるほど
君は温かかった

始めて愛おしさを知ったよ

君のお陰で笑えるようになって
気づかえるようにもなれた

僕の心の中に色が灯った時
生きることの尊さを覚えた

ありがとう

ゴロゴロ喉を鳴らす君の頭に
僕はそっと、キスをした


                   桜月夜

5/5/2026, 2:47:39 AM

   : 耳を澄ますと


何やら嫌な予感がする

耳を澄ますと…やっぱりだ

頼む、今日は久しぶりの休みなんだ
今日くらいは…

ドスン

腹の上に衝撃が走る

うぅ〜、くっ、くるしい…

あっという間に布団ははがされ
悪気のないヨダレが顔面に広がる

セント・バーナードの体が
ゆっくり俺の体をベッドに沈めていく

わかった、わかったからどいてくれ

ニヤリと笑う口元から
またヨダレが垂れる

最高の朝じゃないか…

揺れる尻尾を眺めながら
俺はベッドを後にした


                   桜月夜

5/4/2026, 8:04:23 AM

   : 二人だけの秘密


近頃あの二人、何だか様子がおかしい
私に内緒でコソコソしていて…

ついさっきも、私の姿を見た途端
話をやめてしまった…

ある日、私は聞いてしまった

これは、二人だけの秘密だから
うん、分かってる、任せておいて

ショックで動けなくなった

何? どういうこと?
私だけ、仲間はずれなの?

トボトボと家路についた

そして、私の大切な日に
衝撃的な出来事が起こったのだ

ねぇ、今日何か予定ある?

私はショックで固まってしまう
全く覚えていないようだ…

ちょっとこれから付き合ってよ

私の返事も待たずに手を引いていく

連れて行かれた場所、それは
私が一番行ってみたかったレストラン

ポカンとする私を、中へといざなう

お誕生日、おめでとう!

憧れの空間に、幸せが漂う

二人の満面の笑みが、私を包んだ

ありがとうの言葉が滲んで
忘れられない日に…

胸が詰まって、そしてほどけていった


                   桜月夜

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