時計の針
私が生まれてから買ったこの時計。
ほかの時計とは違って25から始まる。
誕生日になるにつれ1ずつ減っていく。
母曰く、
街角の骨董品を打っている場所から買ったらしい。
普段使えないから、
押し入れの奥に閉まっていた。
最近一人暮らしをすることになった私は、
自分の荷物の整理のために、
押し入れを開けた。
目の前にはあの時計。
もうすぐで0になる。
久しぶりに見た懐かしさと0になる期待があった。
明日は私の誕生日。
何が起きるのか楽しみだ。
溢れる気持ち
すき。大好き。愛してる。
ずっと一緒にいたいしいるつもり。
君と話した時間が本当に好きで、
たまらなく愛おしくて、
初めて人のことを自分より大切だって思えた。
辛い時助けてくれたし、
悲しい時寄り添ってくれた。
そんな君が大好きで本当に大切なんだよ。
もっと君と話して、
笑って、
泣いて、
怒って、
もっと君と一緒にいたいよ。
だから、
だからさ、
早く起きてよ。
Kiss
家でそんな話をすると、
毎回と言っていいほど母親が
みんなの初めての相手はママだから。
という。
呆れたようにハイハイと言って流して、
笑う。
だけど少しだけ、
この歳だし少し気にしてしまう。
そんな話をしながら幼なじみと帰っていた。
すると急に幼なじみが立ち止まった。
どしたー。
と聞くと急に近づいてきた。
気づくと唇に何かが触れた。
柔らかくてびっくりした。
一瞬だったけど幼なじみの顔を見てわかった。
初めてだった。
1000年先も
前付き合ってた人は
今世だけじゃなくて、
来世もずっといっしょなんだろうな
って思うくらい好きだった。
別れちゃったけどね、
それ以来それくらい好きになれる人が居なくて、
でも好きな人は今居て、
でもふとした時に元彼を思い出す。
まだ好きなのかなって思うけどそんなのはちがくて
ただ思い出に浸りたいだけで
今の友達って言う関係がめっちゃ楽しくて、
だからこういってしまうと
逆にね、
って勘違いされるかもしれない。
でも本当に思ってるから。
1000年先も君と友達でありたい。
ブランコ
いっぱい漕いで、
いっぱい上に行って、
もしかしたら1周できるかも。
そう思ってずっと漕いでたけど、
絶対無理で越えられない壁みたいだった。
そんなことを思った公園を通った。
久しぶりにこいでみようかな。
あの頃よりも視界が高くなって、
勢いも前以上について、
もしかしたらできるんじゃないか。
またバカみたいなことを思った矢先、
一周した。
驚いたし心臓がバクバクした。
けど、
今の現状に悩んでいる僕にとっては
ものすごい後押しになった。