こんな夢を見た
多くの人に囲まれて楽しく話していた。
たわいもない話で笑っていた。
僕は人気者で大好きな君とよく一緒にいじられる。
君と付き合っているのはみんなに隠していて、
早く付き合えよって茶化される。
笑いながら君の方を見ると、
少し赤くなってる、可愛い。
先生からも先輩からも後輩からも慕われて、
部活でもレギュラー。
生徒会長になって学校の顔となる。
まあそんな話、
所詮夢にしか過ぎなかった。
特別な夜
一生懸命スキンケアして、
一生懸命洋服選んで、
一生懸命綺麗にして。
君に可愛いって言われたくて、
君に好きって思われたくて、
君に愛されたくて、
いっぱい頑張って、
いっぱい可愛いになって、
いっぱい自分を好きになって、
そんな夜が、
1番特別。
海の底
酸素が薄くて息がしずらい。
周りの子達とぶつからないように、
相手の気持ちになって、
空気を読んでその場所を泳いで進んでいく。
間違ってぶつかっちゃうけど、
そーゆー時は僕が悪いから、
相手が前を見てなくても僕が悪いから。
ちゃんと空気読んで周りと合わせて泳がないと。
じゃないとまた1匹になっちゃう。
いやだなぁ。寂しくなりたくないなぁ。
でも、そういえば僕って
どーゆーさかななんだっけ。
君に会いたくて
隣の市に住んでるから、
会いに行こうと思えば行ける距離。
でも今君は熱があって家から出れない。
家を知ってればお見舞いに行けるのに。
日曜日のデートが楽しみで仕方なくて、
でも熱があるから無理はして欲しくないし、
頑張って下げて欲しいけど、
そのせいで話す時間が短くなるのは嫌。
僕は君に会えなくなるかもしれないって思って、
色々考えちゃうんだよ。
自分の中で色んな葛藤があるの。
一日中君のことばっかだよ。
それを君は知ってるのかな。
閉ざされた日記
僕の日記を勝手に見られたあの日から、
僕は日記に鍵をかけるようにした。
注意深く閉まってる棚にも鍵をかけて、
棚をカーテンで隠して、
分かりにくい場所において、
部屋にも鍵をかけた。
見たい人は、
なんでそんなに隠すのか、
やましいことがあるのか、
信用していないのか聞いてくる。
そういう訳では無い、
ただ、1度失ってしまった信用は、
あの日記と同じように
もう手元にはなくなってしまった。