暗がりの中で
ずっと一人だった
子供時代も
家庭も学校も、私の味方じゃなかった
味方だと思ったら、裏切られると思い込んでた。
普通に恋愛して好きな人と結婚した。
もちろん期待はしてなかった
少しは夜更かししようかな
と思ったら、スマホがなった
「どこにいるの?早く帰ってきな」
夫からだった
24時、家につくと
眠い目こすって待っててくれた、
しょっぱいおにぎりを作って
暗がりの中の自分の考えがバカらしくなった。
待っててくれる人がいるんだ
しょっぱいおにぎりを食べながら
幸せを感じて言えた
「ただいま」
友だち
急に来る
寂しくなったと
言う君と
狭いベッドで
蹴り合う夜更け
助けてと
はじめて言えた
人だった
何の役にも
立たなかったけど
夢の中
着信音が
鳴っていた
最後の電話
出ていれば今
友だちは
親友1人で
いいんだよ
そう言ってたのに
なぜ先に逝く
願わくば
また会いたいと
星を見る
信じて生きる
君は友だち
どこまでも続く青い空
どん底の財宝はどん底を見た人だけが
見つけることができる
ずっとどん底だった
もちろん財宝も、見つけられなかった
だから上を見てみた。
這い上ってお日さまが見たかった。
力尽きそうになったとき
助けてくれたのは君だった
手をつないでどん底から出たら
そこには
どこまでも続く青い空があった
財宝なんかいらない
君と見るこの青空だけでいい
すれ違い
夫婦って性格が合わない
すれ違うことが多いって
離婚する人多いけど
今まですれ違った人の中で
一番ご縁があった人なんじゃね?
って夫を見てたら
振り返って目があった
「なんだよ」と言いながら
照れて目をそらす
すれ違った人の中で
一番幸せになってほしいという
私の思い
わかってくれてるのかな?
もちろん私は幸せだよ😃
高く高く
私は死にそうになったことがある
気がつくと
「ちぇっ今度は日本かよ、俺はあんたらが言う
神様ってやつだ、それで生きるの死ぬのどっちなの?」と怒られた
「もうちょっと生きていたいけど、私は亡くなったお父さんに会いたい」
神様がめんどくさそうな顔して、消えた
私は懐かしい父と空を飛んでいた
「広島に牡蠣食べに行こう」
「うん!」
「牡蠣の次は下関にフグ食べに行こう」
私は少し考えて
「お母さんが心配だから東京に帰るね」
お父さんは
「お母さんによろしくね」と言い
高く高く空の上に飛んでいった
目が覚めた、母が泣いてる
「お母さん、お父さんは幸せに空飛びまくってたよ」