Isao Tominaga

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7/6/2025, 10:46:22 AM

恋空


恋がはじまるとき
空は 少しだけ高くなる

君の声が 風にまぎれて
胸の奥で くすぐったく響いた

言葉にならないまま
ただ 見上げたあの午後

届きそうで 届かない

それでも
今日も私は
君の空を 見ている

7/5/2025, 12:01:38 PM

波音に耳を澄まして


波音に
耳を澄ませた夕暮れ

風が運んできたのは
あなたの名前に似た気配

言葉じゃなく
まなざしでもなく
心のどこかが そっと揺れた

それが
恋だったと
気づくには 少しだけ遅かった

6/30/2025, 12:09:38 PM

カーテン

風がふれた
窓ぎわの淡いレモン色が
やさしく揺れた午後

となりの君が
カーテン越しに
笑った気がした

声にできない
この想いは
まだ胸の奥で呼吸している

「好き」って言えたら
何かが変わったかな

でも
言えなかったから
きっと、あの春は永遠なんだ

6/30/2025, 11:08:38 AM

『青く深く』

あの夏、
言葉より先に
まなざしが揺れた

光はまぶしくて
心はまだ泳げなくて
ただ、深く沈んでいった

届きそうで
届かないまま

君のことが
青く、深く
胸に残っている

6/13/2025, 10:12:32 AM

君だけのメロディ

風がふと止まった午後
君の笑顔が胸に鳴った
何気ない仕草が
まるでメロディみたいに
心の奥に響いてくる

世界のどこにもない
君だけの音がある
それは 言葉よりも静かで
でも、誰よりも強く
僕を生かしてくれる

あの日の笑い声
すれ違ったままの手
言えなかった「好きだよ」
すべてが今
君だけのメロディになった

僕の時間は
今もその音に揺れている
誰かを好きになるって
たぶん、こういうことなんだ

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