君だけのメロディ
風がふと止まった午後
君の笑顔が胸に鳴った
何気ない仕草が
まるでメロディみたいに
心の奥に響いてくる
世界のどこにもない
君だけの音がある
それは 言葉よりも静かで
でも、誰よりも強く
僕を生かしてくれる
あの日の笑い声
すれ違ったままの手
言えなかった「好きだよ」
すべてが今
君だけのメロディになった
僕の時間は
今もその音に揺れている
誰かを好きになるって
たぶん、こういうことなんだ
好きです。
あなたの声が、朝の光みたいに
ふいに私の一日を照らすところ。
好きです。
何も言わなくても
そっと隣にいてくれる、あの距離。
好きです。
別れ際にふと見せる
寂しそうな背中さえ、いとおしくて。
好きです。
会えない日が続いても
思い出が私の手を握ってくれる。
好きです。
きっと、あなたは気づかないまま
私の心に、ずっと住んでいる。
"どうしてこの世界は"
どうしてこの世界は
好きな人を好きなまま
抱きしめられないんだろう
どうしてこの空は
同じ青なのに
君のいない日だけ 少し冷たいんだろう
歩けば届く距離なのに
気持ちはずっと 追いかけても届かない
笑顔の奥に 見えない扉があって
ノックしても 開かないまま
どうしてこの世界は
出会わせておいて
そっと引き離すようなことをするんだろう
君のいない日常が
当たり前になっていくたびに
僕は何かを失っている気がするんだ
君と歩いた道
高校時代に一緒に通った通学路。
大人になって再びその場所を訪れた彼女が、過去の思い出と向き合う。
そして再会——変わったものと変わらなかったものを見つめながら、もう一度歩き出す物語。
これで最後――でも、それは終わりじゃない。
もう過去に縛られることも、
あの日の言葉に戻ることもない。
今の私たちは、ちゃんと前を向いている。
未来は、きっとそれぞれの場所で輝くはずだから。
「さよなら」じゃなくて、「ありがとう」って言いたかったんだ。
そして、笑って手を振る。
それが、私たちの一番きれいな別れ方。