Isao Tominaga

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5/26/2025, 10:09:44 AM

君の名前を呼んだ日

あの日、胸の奥で何かがほどけた。
もう届かないとわかっていたのに、
どうしても君の名前を呼んでしまった――。

風にまぎれたその声は、
切なさと愛しさを抱きしめて、
今も、あの日の空に響いている。

5/25/2025, 10:04:28 AM

やさしい雨音

それは、心にそっと降りそそぐ静かな記憶。
ぬれた街角、ふたりの傘がふれあった瞬間――
言葉にできなかった想いが、
雨音に溶けていく。
やさしく、切なく、そして確かに残る恋の余韻。

5/24/2025, 10:40:40 AM

一歩だけ 近づけた気がして
隣を歩けた日のことを 今も覚えてる

笑った君が 眩しすぎて
触れたら壊れそうで 言葉を飲み込んだ

君は誰かを想っていた
気づかぬふりで そばにいた
名前も知らない誰かのことで
涙こぼした君を ただ見てた

手を伸ばせば 届きそうで
でもその心(こころ)は遠すぎたんだ

僕だけが 君を見ていたのに
君は誰かを想っていた

5/23/2025, 10:13:06 AM

そっと包みこんで

不安な夜も、涙の午後も、
君のそのぬくもりが、そっと僕を包んでくれる。
言葉はいらない。ただそばにいるだけで、
世界が優しくほどけていく――
それが、恋だと知った始まりの日。

5/22/2025, 10:11:58 AM

昨日と違う私

昨日は、朝からトイレの詰まりと格闘して、昼は落ち葉の山と戦って、夕方には児童がドッジボールで割った窓ガラスの片づけ。正直、「もう勘弁してくれ…」と思った。

だけど今朝、校門の前で「おはようございます!」と笑顔で挨拶してくれた一年生の女の子がいて、ふと気がついた。あの子たちにとって、私はただの「用務員さん」じゃなくて、「学校の一部」なんだなと。

昨日の私は疲れてばかりだった。でも今日の私は、ちょっと胸を張って校内を歩いている。落ち葉も、壊れた窓も、子どもたちの成長の一コマだと思えば、掃除する手にも力が入る。

そう、昨日とは少しだけ違う私。今日の私は、なんだか悪くない。

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