プレゼント
(夢と現実の続編みたいな話です)
夢だと気づいたあの日から半年以上が経った。
街はクリスマスムード一色で、誰もが楽しそうだ。
私はというと、周囲の人たちのおかげで元の世界での日々に少しずつ戻ってきたと思う。
でも、ふとした時に仲間たちの笑顔を思い出してしまう自分もいた。
「夢だからもう会えるわけないか…会いたいな」
クリスマスには奇跡が起きるってジンクスがあったけど、夢で会った人に会えるはずはないだろう。
孤独な空に、一筋の流れ星が見えた気がした。
自宅に帰り、1人ワインを飲む準備をしていると突然インターホンがなった。
誰だと思いながら、ドアを開けると信じられない光景が広がっていた。
「メリークリスマス!サプライズで会いににきたよ!」
目の前に、クリスマスプレゼントを抱えた仲間たちがいたのだ。
信じられない、彼女たちがここにいるはずないのに。
一緒にクリスマスを過ごす奇跡のような時間が、最高のプレゼントだった。
ゆずの香り
今年もあとわずかになった12月22日。
我が家では、毎年恒例のゆずの砂糖漬けが出てきた。
蓋を開けると広がるゆずの爽やかな香り。宝石みたいな瑞々しい果実。
そのまま食べても美味しいけれど、紅茶に入れるのもおすすめだ。
このゆずが、冬の健康のお守りになりますように…。
心と心
互いの心と心が通じ合うのは難しい
通わせようと努力してもできなかった
何のために頑張っているかわからなくなってしまいました
夢と現実
目を覚ますと、病院だった。
医者や家族の話によると1年目覚めなかったと話していた。じゃあ、今までいたのは夢だったのだろうか…。
でも、確かに私はあの世界にいた。助けてくれた恩人のあの子とその両親、近所の友人たち、一緒に旅した大好きな仲間たちの顔が浮かんでくる。
二度と戻らない毎日が浮かんでは消えていく。
「別れたくなかったよ…」
目覚めたこの世界が、私の本来いた場所なのはわかっている。
でも、向こうの世界のみんながいないことが現実だなんて、今は受け入れたくなかった。
光と闇の狭間で
温かい感情に触れた時は光
悪意に触れた時は闇
闇の感情、光の感情あるけれど
世界中全ての人に優劣がなければいいのに
そうすれば、私もこれを見ているあなたも苦しむことは
ないのに