眠り子

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プレゼント
(夢と現実の続編みたいな話です)

夢だと気づいたあの日から半年以上が経った。
街はクリスマスムード一色で、誰もが楽しそうだ。
私はというと、周囲の人たちのおかげで元の世界での日々に少しずつ戻ってきたと思う。

でも、ふとした時に仲間たちの笑顔を思い出してしまう自分もいた。
「夢だからもう会えるわけないか…会いたいな」
クリスマスには奇跡が起きるってジンクスがあったけど、夢で会った人に会えるはずはないだろう。
孤独な空に、一筋の流れ星が見えた気がした。

自宅に帰り、1人ワインを飲む準備をしていると突然インターホンがなった。
誰だと思いながら、ドアを開けると信じられない光景が広がっていた。
「メリークリスマス!サプライズで会いににきたよ!」
目の前に、クリスマスプレゼントを抱えた仲間たちがいたのだ。
信じられない、彼女たちがここにいるはずないのに。


一緒にクリスマスを過ごす奇跡のような時間が、最高のプレゼントだった。

12/23/2022, 2:30:48 PM