強固な殻に包まれたまま
そっと殻どうし触れ合った
にこにこ柔らか距離感が
隔たりなんかに 見えてしまった
割って、深く知りたいと
あなたが特別なんだと気づく

「もっと知りたい」

お互いの容量を糸にしてほどいた。
時間をかけて、結びあわせた。
絡まって大変だった時間まで、
あなたとの思い出になるなら、素敵な事だよ

｢絆｣

ずるいほど様になった汗だくの姿は
いくつもの太陽をも脇役に回した。

ふっと髪の毛が揺れる。

見えるはずのない、唇の艶までが目に焼き付き
いっせいに空気が震えて

『私たちはあなたを愛している』と共鳴に変わる

あいは、ひとつの鳴き声にしかならないのでしょう


｢Love you｣

あたしは、あなたが大好きだけど

想くて辛く、ならないように

あなたに決して会いたくないの

墓場まで、どうか持っていきたいの

｢太陽のような｣

ベタンと絵の具を打ち付けたようなパレット
チューブから出したカラフルなままの色
激しくて予想外なお天気を、街の空に塗りつけた

｢今日の心模様｣