2/19/2022, 2:46:13 PM
夏には青空を支えていた緑の葉が
席を空けるように退いた
私はゆっくり怠惰に朽ちて
自身も気づかない速度で、
そっと、小さな音をたてて同じようになる
「枯葉」
2/14/2022, 9:23:30 PM
風のように 一部に留まらず
時代のように 滑らかに移り変わり
複雑に あなたと 世界と 絡み合ったまま
少しずつ 少しずつ 進んでいく
「今日の心模様」
2/10/2022, 10:06:10 PM
拭いきれない後悔が
いくつも胸の内に張り付いている
到底許されない事だと過信して
私ばかりが地獄へ落ちるのだ
「誰もがみんな」
2/9/2022, 10:33:28 AM
あなたの全てに浸した花は
真紅に染った白薔薇の束
あたし以外は見ないでなんて
これからしばらく華やぎ枯れない
「花束」
1/24/2022, 10:04:53 AM
なぜ忘れていたんだろう。
よく見えなかった、
目を細めた先だったけれど
あれは、母じゃなかった。
『逆光』