ライターが好きなんだ。
かっこいいから。
でも臆病だから、僕は使えずにいるんだ。
怖いから、。
最近、ライターが使えるようになった。
呆気ないもので、憧れが空に飛んでって
もうつかめないような気がするんだ。
息ができない。
息ができないとばかり考えていたら、いつの間にか本当に息ができなくなってしまっていた。
水の中に沈んでいくような、おもいおもい水の圧が僕の全身を包むような。
そんな感覚に苛まれていて
あわいあわいシャボン玉がただひたすらに世界を映しているような。
忙しないような、穏やかなような。
私の脳みそはもうまともに機能をはたしていないのでしょうが。
私が人間である以上他の人間とのかかわりもまた捨てきれず、
私がどんな人間とのかかわりを拒もうとしていても、
心の内では誰かの存在を求めていたり。
起きてしまった事実を改変し
今日生きながらえていても
自分の感情に後付けの理由を足し
とうとう自我の境目が曖昧なってしまってもまた
愚かな事実を繰りかえしていくのでしょうが。
窓際の花が今日枯れてしまった。
いや、実は昨日かもしれない。
しおれた花はなんだか悲しそうで、ここまで放置してしまったことに何となく申し訳なさを感じてしまった。
花の埋葬の仕方なんて知らないが、とりあえず土に埋めてみようか。
しおれた花を横目に日常は過ぎてゆく。
花はさみしく寂しく泣いている、かもしれない。
かもしれないから、その花を持ってどこか遠い所へ行ってみようか。
昼過ぎに家を出る。
人はせわしく歩いている。
せわしく歩いているように見えるだけかもしれないが、せわしく歩いている、と思う。
甲高い音でなく横断歩道を通り、
長い長い道をただひたすら歩き、
どこかにつく。
花はまだ窓際にいるようだ。
幸せな夢を見ていた気がする。
気がする、だけ。
悪夢を見ていたと思う。
思っただけ、。
曖昧な世界に身を沈めているときが一番楽なのかもしれない。
かもしれない。
仮説だけ並べていても仕方がない、
仕方がないとわかっているが繰り返さずにはいられない。
仮説だけが山になり
じきに頭の隅にしまわれていく。
また繰り返す。
透明な世界が広がっている
みんな見えないというけれど