11/17/2024, 12:08:04 PM
季節外れな手持ち花火を持って私は海を歩きました。
びゅうびゅうと吹き付ける風がまるで割れてしまった硝子の破片のように私を傷つけました。
天使が私をさしました。
私は天使にさされました。
いつもよりひどく透明な海の中に身を沈め
おいて行かれた手持ち花火を恨みがましげに
私の脳みそは透明な液におかされてゆくのです。
私をさした天使たちは皮肉気に笑い
地を歩いていくのです。
11/16/2024, 1:14:47 PM
性的欲求に身を躍らせて
私は今日もベッドの上で朝を迎える。
いやにすっきりとした目覚めで、
嫌悪感に襲われた。
隣に寝ている、どこのだれかなんて知らない男の家を出る。
あいつのことを包丁で刺してしまえば私は楽になるかもしれない、
根拠のない考えをひっさげて
静かすぎる街を歩いた。