7/1/2024, 2:29:33 PM
窓越しに見えるのは父と兄の乗った船
吹きつける風が潮の滲みた木の窓枠を揺らす
祖父が死んでから1年と7ヶ月
2人とも少しだけ無理をするようになった
エプロンを着て味噌汁の支度を始める
私は2人に強く言えない だってわかるから
帰りたくなる温かさを拵えるだけ 私の精一杯
6/29/2024, 4:28:18 PM
入道雲を見ると泣きそうになる
と言った友達を思い出した
彼は今 飽きた日常から目をそらしている
らしい 最近会っていない
街の明かりで少し翳った夏の大三角
こと座 はくちょう座と何だっけ?
僕は今 どうでもいいことを忘れるため
歩いてしまえばいい速度で走っている
走るのは嫌いだ
でも遠回りして帰るのは好きだ
僕って人間は本当に白々しいのに
ひとつも面白い話ができない
あの子の前でだけ不自然体だ
今日の空回りは明日の臆病につながる
不安で涙が溢れないよう空を見た
入道雲が泳いでいた
もう夏がきたようだ
6/4/2024, 2:28:10 PM
狭い部屋のベージュの座椅子の上にて
読み干してしまった あのこの小説の山
18時 白い明かり 濡れ初めた網戸
大学2年生の春の夢
さめた 梅雨がきた
さめた 梅雨がきた
5/22/2024, 2:09:36 PM
また明日も今日でいる
夕立が何度となくずっと春
難しい言葉の連想ゲーム
飽きたら次は道化を演じる
この臆病は死んでも治らないが
どうせどっかで救われる
また明日も今日でいる
夕立が何度となくずっと春
泳がせてから落としがち神様
いつか誰かと幸せになっても
私のペルソナが増えるだけ
今日の敗北者はいつまでもここに
5/1/2024, 2:12:44 PM
カラフルな目したマーイマイ
まるで別人のようマーイマイ
どうにか前の君にあーいたい
あくまで無反応なマーイマイ
明るい葉の頂上でまーい舞い
鳥さんがくわえてばーいばい
もうそこに いなーいいない