georgetaro

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4/30/2024, 2:21:02 PM

楽園で泣く蛇がいた
悲しみの渦には欠けた果実
「ああ…この身は背いてしか問えない」
哀れにも試練として造られたんだわ
リリスはしばらく思案して
「できないことは貴方だけのものよ
その不自由が肉体の魅力なの」
泣き止んだが表情なんて読めない
「分かれ道を作ってあげたんでしょ?
運命を染めたなら立派じゃない」
「こんな愚かな結果でも?」
「正解なんて知らないわよ
私浮気性なの
なにがなんでもなんでもいい
起きた全てにキスをするわ」
表情は読めないけど尻尾が揺れてる
「ねえ、ここから一緒に出ない?
飽きちゃった」
リリスは東の夜へ歩いてゆく
「…」
蛇も道草を這いながら進みだした

4/18/2024, 2:55:40 PM

無色の世界の音は眠たげな鈴のよう
手を伸ばすとピトピトする膜があり
ちょっとわざとらしいお砂糖の匂いがする

小宇宙の飴玉のどこかの高原でひとり
遥かむかしに夢に逃げたはずが
いつからか素敵な星間旅行
同次座標のパニックな私へ
私は確かにここにいる…てんを繋ごう

4/17/2024, 3:41:47 PM

桜散る川沿い はやあがり
ちょいと暑い昼下がり
ちゃぷちゃぷ足つけコーラ飲み
サンダル流れて石にかかり
立って思いの外 ヌルヌルに
バランスとりながら慎重に
あっ と束の間 水しぶき
やはり冷たく 打ち上がり
仰向けため息 うっとしい友の笑い
桜と葉のモザイク似合う好きな花曇り

2/25/2024, 2:23:09 PM

物憂げな空の下 汚ねえ残雪
足元濡れてバカムカつく
道路に出たい車のための小走り
少しイラつく
見透かすような鴉 変な鳴き声
変な迷信思い出して舌打ちする

勝手にバッドなもんでごめんね
アガペーとセルフラブと
ため息で散らかってる心境
しんどくなって立ち止まってみても
雨が降るから急いで走り出すことになる
気づいたら家に着いてた それだけ
ずっとこんなんなんだろうね どうせ

2/22/2024, 4:14:44 PM

太陽のような理想は
近づくほどこの身を焦がす

冥王星のようなコンプレックスが
嫌な笑みを浮かべる

バカな僕は君とのロマンスのため
第三宇宙速度を超えたがるが

それもこれもなにもかも
自分を騙し通すことができれば
気にする必要ないのに

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