6/4/2024, 2:28:10 PM
狭い部屋のベージュの座椅子の上にて
読み干してしまった あのこの小説の山
18時 白い明かり 濡れ初めた網戸
大学2年生の春の夢
さめた 梅雨がきた
さめた 梅雨がきた
5/22/2024, 2:09:36 PM
また明日も今日でいる
夕立が何度となくずっと春
難しい言葉の連想ゲーム
飽きたら次は道化を演じる
この臆病は死んでも治らないが
どうせどっかで救われる
また明日も今日でいる
夕立が何度となくずっと春
泳がせてから落としがち神様
いつか誰かと幸せになっても
私のペルソナが増えるだけ
今日の敗北者はいつまでもここに
5/1/2024, 2:12:44 PM
カラフルな目したマーイマイ
まるで別人のようマーイマイ
どうにか前の君にあーいたい
あくまで無反応なマーイマイ
明るい葉の頂上でまーい舞い
鳥さんがくわえてばーいばい
もうそこに いなーいいない
4/30/2024, 2:21:02 PM
楽園で泣く蛇がいた
悲しみの渦には欠けた果実
「ああ…この身は背いてしか問えない」
哀れにも試練として造られたんだわ
リリスはしばらく思案して
「できないことは貴方だけのものよ
その不自由が肉体の魅力なの」
泣き止んだが表情なんて読めない
「分かれ道を作ってあげたんでしょ?
運命を染めたなら立派じゃない」
「こんな愚かな結果でも?」
「正解なんて知らないわよ
私浮気性なの
なにがなんでもなんでもいい
起きた全てにキスをするわ」
表情は読めないけど尻尾が揺れてる
「ねえ、ここから一緒に出ない?
飽きちゃった」
リリスは東の夜へ歩いてゆく
「…」
蛇も道草を這いながら進みだした
4/18/2024, 2:55:40 PM
無色の世界の音は眠たげな鈴のよう
手を伸ばすとピトピトする膜があり
ちょっとわざとらしいお砂糖の匂いがする
小宇宙の飴玉のどこかの高原でひとり
遥かむかしに夢に逃げたはずが
いつからか素敵な星間旅行
同次座標のパニックな私へ
私は確かにここにいる…てんを繋ごう