7/8/2023, 8:30:22 PM
とても暗い道を歩いていた。
そこは山なのか、はたまたどこかの道路なのか、異世界なのか。
それは今はもう分からないし、思い出せない。
その時の私は酷く落ち込んでいて、希望を無くしていた。
暗く、前も後ろも分からない道を歩く。
1歩、1歩、また1歩
進んでいるかは分からないが、確かに歩いている。
だがしかし、一向に光は見えない。
光もなく、周りも見えないこの道で、私は確かに息をし、歩いている。
あるかも分からない光を探して、
無くしたはずの希望を持って。
まだ心のどこかにある希望が消えさらぬように。
落ち込む気を笑顔で繕い、歩を進める。
1歩、1歩、また1歩
絶望とも言えそうなこの暗闇の中
私は前を向いた。
信じ続ければきっと報われるはずだ。
よく見ればそこは高台の上だった。
先程までの暗闇とは違い、とても明るく、そして暖かい光が目に飛び込む。
ただ覚えてるいるのはあの街中が異様な程眩しく、綺麗であったことだけだった。