小川が枯れた涙のあと、
あの歌が手を差し伸べてくれる。
「僕たちはいつか終わるから」って
「胸に手を置けばそこで鳴ってる」って
ちゃんと届いてる。
雨の音と君の声で
続く日々に届いてる。
アイデアがさんさんと溢れてる。
なぜだろう。あの人は半袖を着ない。
暑いのに。異常気象にも負けない意志で
彼女は長袖を着ている。
なぜだろう。
髪はポニーテール、上品なメガネに愛情深い笑顔。
仕事ができて気配り上手。
狐の嫁入りみたいな不思議な人。
少し腕をまくる瞬間、雨の匂いがした。
「じゃあまたどっかで」
失恋ソングとして流行したあの曲。
本当は今は亡き大切な人へ向けて書いた詩らしい。
いつも私達は都合の良い解釈をしちゃうから。
「あ、それ何年か前に流行ったやつだよね」
もしこの曲が流行ってなかったとしても
大好きだし大切な歌なんだ。
この詩を書いた人の気持ちは計り知れない。
でもずっと私の中で想いは褪せないままでいたい。
夜は特に美しいと思うのです。
しかし私が見ている夜空の美しさはほんの一端であると、
街灯や家から溢れる光が邪魔しているのだと。
知ったのです。
あの星々は本当はどんな形をしているのでしょうか。
真っ暗闇から見上げる空は何色をしているのでしょうか。
私以外の人はそれを見てどう感じるのでしょうか。
知りたいのです。
私は星座や天文学にはとんと興味がありません。
ただ目の前の美しさに感服しているだけです。
ああ選挙だからこのお題か。
どこからか聞こえてくる。
「今の時代は、アイデンティティ、つまり“らしさ”が重要になります。
流行る音楽を作る、コンビニのレジ、夏休みの宿題などほとんどのことはAIがしてくれます。
大切なのはそれができることではなく、プラスで個性が必要になります。
他のものにはできない、自分の色を大切にしましょう。」
どうやったって自分からは逃れられないのに、
自分の色が必ずしもいい影響を及ぼすわけでもないのに。
選挙に行くのも母さんを1人で行かせると機嫌が悪いから。
万博に行きたいけど行かないのは必ず体調を崩して迷惑をかけるから。
引きこもりたいけど引きこもれないのは姉の文句が壁を通り抜けて聞こえてくるから。
「楽しいですか。」楽しいわけないじゃないですか。
解決してほしいわけじゃない。
豊かさについて考える。