思い出の青ジャージ

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7/6/2025, 1:25:13 PM

「最近気づいたんだけどね、
月って世界に一つしかないんだよ」
当たり前のように言って見せたけど

「うん、太陽も一つだね」
君ももちろん当たり前のことを言った

どこにいても同じものを眺めることができる
そんな世界はロマンチックだと思ったから。

君の笑顔が可愛すぎて直視したら
視界の中央に残像が付き纏うあの現象が起きた気がして

ちょっと目を逸らす

外ではお日様が燦々と僕らを照らす
夜には月に光を届ける

7/5/2025, 12:49:34 PM

「汚い」

近くの海はゴミだらけで、治安が悪い

家族はあまり近づけたくないらしい。


うみについて話すね。

どこまでもいけるって素敵と思わない?

大陸が海で繋がって端っこなんてないの

すみっこだと思ってたところはただの区切りだったし

夢みたいに思ってる数千キロ先は現実が存在してる

うみってどのくらい深いのかな

どのくらいで苦しくてどのくらいで心臓が止まるのかな

魚が見てる世界って人間が思ってるより
彩度が乏しいんだろうな


波音に耳を澄ませて

7/4/2025, 12:13:28 PM

汗をかくのは嫌いじゃないけど
君に会えるんだから気にしないわけにはいかない。

「明日からクーラーつくかな」
「外よりは教室の方が全然ましだな」

窓から入る風も熱を帯びる
体温もジリジリ上がってる
きっと夏のせい

あの子の髪が風に靡く
風が青かった気がした

7/3/2025, 11:56:22 AM

貴方がいなくなるくらいなら、いっそ
「遠くへ行きたい」

貴方とならどこへでも、何度でも
「遠くへ行きたい」

どうか私を旅のお供にどうですか。

7/2/2025, 12:01:00 PM

高嶺の花子さん。
僕のこと覚えてたらでいいので
お話ししませんか。

本物のクリスタルの声はサクサクしてるらしい。
サクサクというよりコロコロとした可愛らしい君の声が
2時の方向2m先から聞こえる。
どっかで聞いたけど、ガラスとクリスタルを見分ける方法は余音があるかないか。
もちろん僕の耳には残ってるよ。

君の心に僕の余韻なんてないんだろうな。
あったらいいな。いやないか。

ぱちっと目が合った。

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