私、貴方がいたから生きていこうって思ったんだ。
もし貴方がいなかったら生きる意味がなかった。
私生きててよかった!
今もこうして貴方を見ていられるから。
でもさ、どうやったら貴方と付き合えるかな?
なにすればいいの?
貢げばいいの?握手会にまたいったらいいの?
ライブに行けばいいの?
私わからないよ。
もうお金ないし、好きだよ。
だからね、結婚報告とか、またどうせドッキリでしょ?
嘘って言ってほしい。
貴方の愛してるはなんで皆に平等なんだろう。
俺には今すぐやりたいことがあった。
それは走ることだ。
どこまでも遠くに、誰よりも速く、走りたかったんだ。
でもできなくて、日に日にストレスが溜まっていった。
俺が走ることができるのは体育の時間だけ。
それは理不尽で、歪な親子関係のせい。
走ることはダメなのに勉強するのはいいのかよ。
ふざけるな。
ある日俺は不満が爆発して外へ逃げるように走った。
久々に走った感想は風が気持ちよくて、全てが浄化されるような気分だった。
でもそのサイコーな気分から俺は地獄のような気分になる。
車にはねられた。痛くて全身が動かない。
足の感覚がない。
俺の足はもう使うことの出来ないガラクタになっていた。
走ることはもちろん、歩くことさえできない。
俺の夢はここで終了した。
俺にはしたいことなんてなくなってしまったようだ。
「明日隕石が落ちます。」
唐突にそんなこと言われても理解なんて出来ないだろ、普通。
でもそれを理解するしか無い世界が嫌いだ。
「死にたくない…怖い…。」
旦那はそういった。
彼はこの世で一番ビビリで、怖がりだと思う。
面倒くさいことを想像しては1人でビビリちらす、
ダサくて、格好悪い人。
なんでこんな人と結婚したんだろう。
世界が最後の日。
私達もお別れする日。
「……君のことを愛していたよ。」
何故こんなに彼が愛おしいのだろうか。
私にはどうしようもないのにどうしてこんなに死ぬのが怖いのか。
世界なんてどうでも良かった。
君がいれば。
どうせ最後なんだ。
「愛してる。」
恥ずかしがってる場合じゃない。
私は今日、明日のこない、この世界で彼と最後のお別れをした。
最悪…。
ホント最悪。
かすでも好きだったよ。
そりゃあ浮気は嫌だったけどさ
目つぶってあげてたよね。
だからさ都合のいい女になったの?
でもさぁ、都合のいい女でもさ、
普通結婚したら浮気やめるでしょ。
子供もいてさ、
なんでよ。
相手の女の人からも慰謝料もらうから。
もちろんあんたからも。
最悪。
なんで私我慢できなかったんだろう。
なんでこの子を父親のいない子にしてしまったのだろう。
もう何もかも遅いね。ごめんね。
あんな奴忘れさせてあげるくらい幸せにしよう。
でも自信なんてない。
私はこの子を愛せるだろうか。
君は皆にいい笑顔を見せる。
それで君はもっと人気になる。
とても魅力的な人。
君はゲームや、おしゃべりが上手。
それでもっといろんな人が君を好きになる。
それはとても苦しくて、叶わぬ恋。
君はあの女と一緒にゲームをする。
とても楽しそうに笑ってる。
その女が羨ましい。
私とは違う。
いつでも彼に話しかけられる。
いいなぁ。
私も彼と一緒だったらよかったのに。
もっと早く産まれて、
彼と同じ学校に通ったり、同じ会社についたり、
そしたら私にも勝ち目あったのかな?
君はある日私達に報告する。
「結婚しました。」
それは苦しくて苦しくて苦しくて、
気持ち悪いものが私を襲う。
貴方が画面から出てきてくれたら良かったのに、
私のコメントやスパチャだけで満足してくれたら良かったのにね。
叶わぬ恋はもうなにをやっても叶わない。
私は恋を失ってしまったようだ。