9/7/2023, 1:48:51 PM
踊るように
見えたひともいたのだろう
必死にもがいて
生きていた私を
浮かせた足を 次は
どこに踏み出せば良いのか
手を 振り上げて良いのか
握ることが正解なのか
前だけ向けば良いか
時には振り返るべきか
分からず生きていた
私のことを
人が生きる姿は
うつくしいか
あなたの目にそれは
うつくしく映ったか
私は
うつくしく
生きてきたか
9/5/2023, 1:47:23 PM
貝殻に住めたなら
さぞ 素敵だったろう
白い 巻き貝がいい
中は暗く ひんやりとして
ゆるやかな曲線に腰掛けて
てのひらで触れると
きっと 冷たいけれど 優しいのだ
壁に耳を澄ませると
遠い 波の音がする
たまに外を覗いて
明るさと騒がしさに驚いて
自分の住処の静けさに
その素晴らしさに
思いを巡らせながら
静かな午後を過ごすのだ
9/4/2023, 12:53:12 PM
きらめきが
僕らにささやく
星月夜
これはわたしの
最期のひかり
9/3/2023, 8:13:05 AM
心の灯火が
ふっと 消えた夏
ひんやりとした机
床を擦る椅子の脚
全ての音を反射して吸い込む廊下
よく風邪を通すスカート
中庭の 緑の眩しさ
喧騒
笑顔
足音
暗い場所から眺めるものは
すべて明るくて 光り わたしを刺した
世界がいちばん
きらめいて見えた夏
8/31/2023, 12:19:45 PM
不完全な僕を
僕は愛している
この不完全さこそが
僕を 僕たらしめている と思う
しかし
この不完全さを
時に恥じてもいる
そんな僕を
僕は愛している